2005年09月29日
OS非OS | (日常非日常) |
#せっかくなのでTBにはTBで仕返^H^Hコメントチェーン(^^ゞ
パームが自社のスマートフォンにWindowsを採用した主な理由は開発環境と言うより安定性だと云われている。
Windows で安定性?とウンチWinな人なら目を剥くだろうが、それだけスマートフォン用のPalm OS は不安定だったってことだ(鬱
電話してる途中でフリーズしたんじゃ話にならないからねぇ。
#ってダジャレてる場合か(笑
ま、それはともかく、やはり自社OSを捨てるのは社内でも賛否両論があったに違いない。それもあってパームソース社(現Palm OS開発元)を売りとばしたのかもしれない(^^ゞ
で、そもそもOSとはなんぞや、という話になる。
一時期は「世界で一番多く使われてるOSはトロン」なんて喧伝をしてた人がいたが、さすがに最近は聞かない。だって当然じゃないか。「一番多く」の根拠は携帯に使われている、だったのだが、最近の統計を見るまでもなく、世界中を見渡せば日本の携帯製造台数なんて高がしれてるのだ。
御三家と言われるNokia、Motorola、Samsungだけで全体の6割、これにSiemens、LG、Sony Ericsson を入れると、この6社だけでナント8割を占めているのだから。
日本メーカが弱小なのは、メーカとしての努力の問題もあるが、なんと言ってもNTT主導での日本独自規格にこだわり続けてきたツケが大きい。
閑話休題:
でもないけど、実はOSについても同様のことが言える。
しかしトロン?
正直言って、あれはOSではない。
何をもってOSとするか、は各論あって難しいから大雑把な話しかしないが、少なくともトロンのように上位互換も下位互換もないAからZまであるとさえ云われるくらいサブタイプのある「規格」なぞ、ファミリーですらないのだ。
そういえば日本ってそういうのが得意だった(鬱
また話が逸れるが、最近トヨタがレクサスと言う車種(ファミリー)を売り出した。良く知られているように、レクサスと言うブランドは元々は米国でトヨタ車の統一ブランドとして使用していたものだ。理由は良く知らないが、おそらくトヨタ・ブランドはトラック等のイメージが強すぎるので嫌ったのだろうが、統一名を使った理由は明白だ。米国では(日本もだけど^^)ドイツ車の人気が高い。メルセデスにしてもBWMにしてもAudiにしても、車種名は基本的に一つで、グレードを表す番号(時に+アルファベット1文字)だけで区別している。つまりはあの方式を採用することで、ドイツ車なみの人気を狙ったわけだ(w
で中身なのだが・・・国内で発表されたレクサスの車種を見て驚いた。名前こそ統一されたが、中身はこれまで各販社向けにあれこれの車種名で出していた中級クラス以上の車種そのままだ(笑
まったく異なるデザイン、異なる顔つきのものをシリーズだ、ファミリーって言いくるめてしまう・・・これってやっぱり日本の伝統なのか?(^^ゞ
つまりはトロンと同じ。ファミリーとしての統一性は名称だけなのだ(爆笑
閑話休題:
TB先でへろぱさんが書いている。
>>聞いたところによると、トロンはアーキテクチャがあるだけで、
>>OS自体を実装したりそれらOS上で動くアプリケーションは、
>>すべて開発者側が作らなければならないとか。
ほぼ似たようなものだが、ちょっと違う。
トロンには所謂アーキテクチャすらない。先にも書いたように、トロンには ATRON から Z まで(は大げさだけど)と言うくらい様々な「定義」があるのだ。しかし基本となるのは、実はOSと呼べるほどのものではない。せいぜいがモニターだ。
#ま、実際には多くの「サブ」は捨てられ、現在ではB、C、I、Jくらいしか残ってないようだが。
そういえば、最近はモニターと言う言葉も聞かなくなったようにも思うが、トロンの実相は「リアルタイムモニター」である。モニターとOSとはどう違うのか、と言うのは説明が難しいが、ファイルシステムまで含めて、本格的なジョブやプロセスの制御機能まであるのがOSである、とだけ書いておこう。
トロンファミリーには一応、BTRON とか云う、いわゆる「超漢字」OSなどと言う本当の意味でのOSもあるが、主体は組み込み用のミニマムセットで、ROM上に実装されて幾つかのタスクが並行に動作する程度のシステムがターゲットだ。
実際、トロン仕様の定義そのものが
トロン仕様は、たとえばOS本体ではなくOSインタフェースを規定することにより「弱い標準化」を行っている。インタフェースは、階層的に定義されているので多くの会社がそれぞれの階層を互いに別 々に開発・実装することができる。
などともっともらしい事が書かれているが、つまりは標準化すら放棄してしまっているわけだ(-.-)
「階層的に定義されている」と書かれているが、こんなことは現代のモニター/OSの実装では当たり前のことであって、わざわざ前面でミエを切るほどのことではない。そして、何度も書くけれど、たとえば最低ラインのリアルタイムモニター仕様であるITRON と本格的なOSであるBTRONでは互換性はおろか上位互換性もないのだ。
標準のないものなど、OSファミリーでも何でもない。
いや、そもそも主として使われているのはITROMや、それの派生タイプと思われるので、OSと呼べるだけのものがどれだけ使われているか・・・
そういう意味では(かつての)携帯くらいがちょうどいいサイズだったのかもしれないが、あれだって通話とメールやスケジューラなどがマルチで使える機種が(たぶん)ないことを思えば、トロンなんて真のマルチタスク機能はないのかもしれないと思ってしまう。
世の中が Symbian や Linux や Windows に向かうのも、ちゃんとした理由があるのだ。
投稿者 shoda T. : 2005年09月29日 09:37
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