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2006年03月29日

アップル対アップル(ニュースの視点)

29日(現地時間)、ロンドンでひとつの裁判が始まる。
原告も被告もアップル・・・原告はビートルズの会社アップル・コープス社であり、被告は米アップル・コンピュータ社だ。
#なお、上記「アップル・コープス社」のホームページは実質的に表紙だけで何もない :-)

訴えによれば、1991年に両社は商標をめぐる争いに決着をつけ、商標の「使用範囲」について協定を結んだが、アップルコンピュータはiTunes Music Store(iTMS) で音楽事業に参入したことは協定に違反しているという。
一方、アップルコンピュータは「残念なことに、当社とアップル・コープス社は現在、この協定について異なる解釈をしており、争いの解決を法廷に求めるしかないだろう」と言う声明を出した。

実際の協定内容と言うのが公表されてない(?)ようなので、どちらの言い分が正しいのかはわからないが、91年時点でアップルコンピュータが「音楽事業なんてやらないよ」という簡単な気持ちで協定を結んだ可能性は十分あるうるので、ビートルズ側の言い分の方に利があるように思えるのだが・・・
いずれにしても、iTMS ではビートルズの楽曲は一切扱ってない。理由はわからないが、iTMS がビートルズの許可を得られてないのは、ビートルズ側が iTMS が開始した当初から一貫してアップルコンピュータを協定違反と考えていたからなのではないだろうか。

投稿者 shoda T. : 2006年03月29日 19:26

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コメント

裁判が始まったようだが、米アップルコンピュータ社は iTMS はデータ転送サービスであり、協定で認められているものだと主張しているらしい。
なるほど。
ではMacの販売もコンピュータ業ではなくて、単なる電子機器製造販売であるわけか :-)

投稿者 shoda T. : 2006年03月31日 18:58

一方、フランスでは iTMS 等のサービスを行う業者は、そのDRM(デジタル著作権管理)仕様を他業者にも公開して公平な競争原理の元に運営しなければならないという法律が成立した。
これを受けて、アップル・コンピュータは iTMS のフランスからの撤退を匂わせて廃案/骨抜き(?)を画策しているようだが・・・
iTMS が単なるデータ転送サービスであるなら、DRM 技術の公開は何の問題もないはずである(笑
そもそもこの種の技術は公開されてこそ、普及もし、強度補強などタフさも進化するものだと思う。そういう意味でもアップルの秘密政策、独占は好ましくないだろう。フランス以外でも同種の法律が成立して行っても、アップルは依然として強気で対処するのだろうか?

投稿者 shoda T. : 2006年04月06日 17:23

> iTMS の M の字は何なんだ
気が付いたら(Multi)Mediaに化けていたりして。

投稿者 z : 2006年04月08日 00:00

冗談ではなく、近い将来にはそんな風に改名しちゃうんでしょうね。
さすがにアナウンスなしにはしないだろうけど、「iTMS と改名しました」で、良く見たら・・・ってな具合かな?(笑

投稿者 shoda T. : 2006年04月08日 09:47

8日(現地時間)、米アップルコンピュータが iTMS でアップルマークを使用するのは、1991年に英アップル・コープス社(以下、アップル社)との間に成立した和解内容に違反しているとしてアップル社が商標の使用権差し止めを求めていた訴訟で、ロンドン高等法院は商標侵害には当たらないと言う判決を下した。
アップル社は判決を不服として控訴する意向のようだが、とりあえずはアップルコンピュータ側の勝訴となったようだ。

その訴訟で、アップル社の代表取締役で、かつてビートルズのツアーマネジャーも務めたニール・アスピノール氏は、証人として提出した供述書の中で、ビートルズの全音源のデジタル・リマスター化の作業が進められていることを明らかにした。
13日には、アップル社の広報担当者もこれを認め、同社がビートルズの楽曲のオンライン配信に向け準備を進めていることを表明した。ただ具体的な日程やチャネル等については現時点で未定。
iTMS がビートルズの曲も扱えるようになるのかどうかは、裁判結果が確定するまでまだまだ紆余曲折があるだろうが、どの程度のレベルのリマスターかは不明だが、ともかくもビートルズの名曲の数々が新しい音としてネット配信される日は近いようだ。

投稿者 shoda T. : 2006年05月11日 17:02

米Apple社(元Apple Computer)は5日、英Apple Corpsとの間で「Apple」の商標権に関する新たな提携を結んだと発表した。
提携内容は、米Apple社が「Apple」のすべての商標権を取得し、英Appleに商標権の一部をライセンス供与するというもので、両社間で争われていた訴訟も終結する。
これにより米Apple社は今後も Apple の名称とロゴを、iTunesでも使い続ける事が可能となった(コンピュータ等の分野では以前の契約でも使用可能だった)。

結局アップル・コンピュータが「Apple」の商標権をすべて買い取ったということか。
この提携の結果、ビートルズの曲がiTunes Storeで販売されるようになるのではないか、と言う憶測もあるがどうなんだろう?
まだ何も発表されていないし、リークもないようだが。

投稿者 shoda T. : 2007年02月15日 16:05

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