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2006年04月26日

マミヤ撤退、αはソニーへ(ニュースの視点)

21日、マミヤ・オーピーはカメラ製造などの光学機器事業から撤退すると発表した。同社の光学機器事業と子会社のマミヤをコスモ・デジタル・イメージングに一億円で営業譲渡すると言う。
マミヤは中判カメラでは国内首位メーカで、1992年にオリムピック(釣り具)が傘下に収めたが、デジタル化には乗り遅れ業績は芳しくなくなかった。マミヤ・オーピーは光学機器部門を売却後は電子機器事業とスポーツ事業に特化するという。
一方のコスモ・デジタル・イメージングはソフトハウスのコスモ・サイエンティフィック・システムの子会社で3月に設立されたばかり。おそらくマミヤの受け入れ会社として設立されたのだろう。同社はマミヤの資産や商標権等のみ引継ぎ、特別なもの以外の債務は引き継がないので、一億円は安い買い物に違いない。しかし本業(ソフト&SI業)との関連は不明。

一方、コニカミノルタのデジタル一眼レフカメラ事業を買収して同市場に参入するソニーだが、20日、ミノルタのαブランドもそのまま引継ぎ、今夏第一弾を出すと発表した。

技術ベースが変わると業界地図も変わる・・・どんな分野にも言えることだが、カメラもまたしかり。
カメラがメカ系から電子系に変化して久しいが、この流れに乗り遅れたメーカーは転進するか撤退しかない。
光学+メカ時代にはイマイチ低迷感のあったキャノンが、デジカメでは勝ち組に転じ、コンパクトタイプではイマイチ乗り切れなかったニコンがデジタル一眼でブレークしたのは、それぞれに持ち味を把握して技術と資金を投下、実力を存分に発揮することが出来たからだろう。

一方、αで光学+メカ時代の新時代を築いたミノルタはデジタル化には乗り遅れてしまった。フィルムと言うお荷物を払拭仕切れなかったコニカと組むことで、マイナスの二乗はプラスになると賭けたのか・・・結果的には業界からの撤退を余技なくされてしまったのも必然なのだろう。
そのαと言うブランドをソニーが引き継ぐと言う。正直言って、ミノルタのαだからこそ魅力があったが・・・ま、デジカメに限らず押しなべて転落気味のソニーだが、元々は電子系は得意分野のはず。パナソニック並みの復活が出来るか、お手並み拝見と行こう。

投稿者 shoda T. : 17:42 | コメント (2) | トラックバック