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2006年04月27日

政府、情報流出やウイルス被害を防ぐ新型セキュリティーソフトを開発(ニュースの視点)

政府は、Winnyによる機密情報流出が社会問題となっていることを受け、電子情報の流出やウイルスの被害を防ぐ新型セキュリティーソフトの開発を決めたと言う。
開発に当たるのは内閣官房の情報セキュリティセンターで、来月、産官学共同の開発チームを発足させ、今年度中に試作品を作る。来年度から政府機関で試験運用を行うとともに改良を重ね、完成後は民間にも提供する。
なんとものんびりした話ではないか。来年のことを言うと・・・ウィルスが嗤う :-)

技術的には、バーチャルマシン(VM)として動作させ、PC内部のデータ全体の動きや外部とのデータ交換を監視し、Winny 等の問題ソフトを自動停止させる仕組みを考えているようだ。このため、「新種のウイルスにも柔軟に対応できる」と言うのだが・・・
この種のソフト/仕組みはこれまでも研究はされて来ているが、今だに実用化されたものはない。
来年と言う話になると、Windows Vista もかなり普及してくるものと思われるが、VMのようなハードに強く結びつかざるを得ない仕組みでどこまで新しいOSに対応出来るかも不透明だ。
いずれにしても、この種の政府が音頭を取って・・・と言うと、かつての(もう誰も覚えてない?)Σとかを思い出す。同じ運命を辿るとは思いたくないが、結果の如何に関わらずお手盛り手打ちシャンシャンでプロジェクト成功と打ち上げるのだけは勘弁してね(-_-;)

それにしてもいったい誰の入れ知恵なのか、そもそも勝算があるのかなんとも不透明。いや、その前にこの種のことを政府主導でやるべきものか。むしろ「未踏ソフト」あたりで公募して、政府は金だけ出して口出さずで少数精鋭で開発を競わす方が良いと思うのだが。

投稿者 shoda T. : 16:48 | コメント (0) | トラックバック