先ごろ、マイクロソフトのビル・ゲイツ氏はMS社の経営の第一線から退き、ゲイツ夫妻が設立運営している慈善団体 Bill & Melinda Gates Foundationの活動に専念すると発表したが、それに呼応するように(実際、呼応したのだろうけど)、世界2位の富豪(一位はゲイツ氏)と云われる米国の投資家ウォーレン・バフェット氏が25日、保有資産の大半を慈善団体に寄付する意向を表明した。総額で約370億ドル(約4兆3000億円)相当。
ただし、一気に寄付するのではなく、同氏が会長を務める米バークシャー・ハサウェイの保有株式の約85%を段階的に少しずつ譲る計画で、一度に大量に渡すより年々の株価上昇を反映して結果的により多くの寄付とする狙いもあると言う。言葉にはされてないが、おそらく期待を裏切られた場合は途中で打ち切ることも見据えてのことだろう。
実際には、寄付額の8割強はBill & Melinda Gates Foundationに譲る計画で、26日ゲイツ夫妻と共同の記者会見で、バフェット氏は「税金を払って財務省に任せるより、夫妻の財団の方がお金の効用を最大化してくれる」と語っている。
また、資産の大半を寄付することについて
という持論を披露した。
キリスト教の影響が大きいのだろうが、欧米の資産家には晩年を慈善事業へ寄付したり自ら携わる人たちが多い。日本でも江戸時代や戦前は社会へ還元する人たちが多くいた。大阪の街はこの種の資産家や多くの市民による寄付に由来するものが多い。道頓堀や多くの人名のついた橋もそうだし、中ノ島の中央公会堂や図書館なども戦前の資産家による寄付だ。
最近は日本の資産家は小粒になってきたのだろうか?
パッと思い浮かぶのは稲盛財団や松下政経塾などわずかだ(政経塾はちょっと違うかな?)。
そうそう自宅近くにCAMP(大川センター)があるが、どれだけの人が知ってるか・・・ちょっと小粒だな :-)