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2006年07月25日

米AMD、54億ドルで加ATIを買収(ニュースの視点)

24日(現地時間)、米AMDはカナダのATI Technologiesを総額約54億ドルで買収する計画を発表した。42億ドルを現金で、残りを自社の株式5700万株で支払うと言う。
ATIはRadeonシリーズなどのグラフィックスチップ(GPU)の他、近年はPC用のチップセットの開発も手がけている(製造工場は持たない所謂ファブレス)。
AMD用のチップセットとしては、nVidiaが最大手だが、AMD自身が(ATIブランドを残すとしても)チップセットまで手がけることで、業界地図が塗り替えられるのは必至。
また、ATIがインテルから供与されているインテルバス関連のライセンスが今後どうなるのか、ATIとしてインテル用のチップセットも今後開発を続けるのかも注目されている。
今のところ、当面はATIブランドはそのまま残るようだが、今回の発表や質疑応答では、既存の製品群については当面現状維持と言うことだけで明言は避けている。
また、ATIのチップについては、これまで同様にファウンダリ(IC製造専業企業)を使っての製造を継続するようで、AMD本体では手がけないもよう。
と言うことで買収による当面の目標は、AMDのCPUとATIのGPUをワンチップに集積した新たな製品ライン構想のみが先行しているようだ。
インテルがCPUとチップセット、および無線LANチップを組み合わせた「Centrino」や「Viiv」などのプラットフォームへの移行を強力に進めて、PC用のプラットフォームの囲い込みに注力している中、AMDとしてはCPUとGPUを統合したチップにより、モバイルや家電等の組み込み市場を中心に狙いを定めていくのだろうか。

投稿者 shoda T. : 2006年07月25日 17:40

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