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2006年12月08日

NTT東日本、またもやIP電話で障害。(ニュースの視点)

5日の朝、NTT東日本のIP電話サービス「ひかり電話ビジネスタイプ」が装置の故障によってつながりにくい状況になった。
同社によると「ひかり電話ビジネスタイプを収容する装置に故障が発生した。
故障を起こしたのは3台中の1台。この1台には850社のユーザが登録されている」という。

その後、障害が発生した呼制御サーバを予備系に手動で切り替えたところ安定したと言う。障害の原因はハードウェア自体の故障ではなく、ソフトウェアに原因があった。
ひかり電話ビジネスタイプ用の加入者系呼制御サーバのソフトウェアで、通信を識別するための信号情報の重複が当該呼制御サーバあてに発生。
この時、重複した情報をメモリー上から消去する処理が機能せず、サーバのメモリー上に不要なデータが蓄積され、呼処理に影響を与えたという。

NTTは個別に現象面での説明に終始しているが、これって九月の障害時と同じ原因ではないのだろうか?
あの時は、呼制御サーバを発端としたふくそうが発生し、結果的につながりにくい状態が続いたと説明されていたが、上記の状態が長く続いても、表面的にはふくそうが発生したように見えるだろう。
この際、ビジネスタイプ云々はおそらく関係ない。NTT西日本での障害も、結局は同様の原因と見られるし、特にIP電話網とアナログ電話網との接続点での障害が多いが、経路が複数出来易い場所だから「信号情報の重複」も起こり易いと言える。

結局のところ、NTTはバグをきっちり把握もしてないし、修正もしてないと言うことなのだろう。

投稿者 shoda T. : 23:19 | コメント (0) | トラックバック