2007年07月01日
iPhoneの衝撃 | (日常非日常) |
なぁんてね?(笑
実を言うと私自身は衝撃だともなんとも思っていない。
相変わらずマスコミ誘導のうまい会社だな、くらいにしか・・・そして盲目『ファン』の多さに驚いたり(-_-;)
iPod(iTunes Store)にしても、商品企画の真っ当さとタイミングのよさにある種の評価はするが、シェアが示すほどのものだとは思わないし、タイミングのよさと言う意味では、iPhone もまたそういう面はある(ただし米国での話だが)。
もちろんアップルマンセーな方々はこんなことは書かないし、こんな辺鄙な場所で書いてても誰にも届かないだろうけど、腹ふくるる思いに沈むのも嫌だから、とりあえず書いておくけど・・・iPhone は先進的でも画期的でもなんでもない。
すでに欧米ではブラックベリーとかのスマートフォンがかなりなシェアを占めて来ており、アップルはそのブームに乗ろうとスケベ根性を出してるに過ぎない。
日本ではウィルコムのW-ZERO3[es]の人気が高いが、一人勝ちしているわけではない。イメージ的にはiPhoneにかなり負けてしまってはいるが、W-ZERO3も着実に進化しており、もうすぐ第三(?)世代な機種が登場するようだ。おそらくiPhone が日本に上陸するとしても、その時点で確実にW-ZERO3(またはその進化系)が質量ともiPhoneを凌駕しているのは間違いないだろう。
もちろん、ウィルコムが一人勝ちを続けるはずもない。キャリア自体がまだ本腰入れてないので、マスコミ等が取り上げないという面が大きいが、他にもスマートフォンはあるのだ。
たとえば最近人気が高まっているのは、ソフトバンクのX01HTだが、これなんかはスマートフォンそのものだ。
そして・・・実はこの機種、知る人ぞ知るだが、ドコモも売っている。企業向けにしか販売してないので一般にはほとんど知られていないが、「hTc Z」と言い、ベースになっているのは全く同じ(メーカも同じ)ものだ。
ドコモは以前からモトローラのM1000と言う機種も売っており、一般ユーザが入手可能な唯一のFOMAスマートフォンだった(今も、だけど:-)。しかもM1000と言うのはタッチパネルをベースとした機種で番号ボタンを含めてキーボードは一切付いてない。この機種を見れば日本でiPhoneが売れそうにないことは明確にわかるのだが・・・
そしてドコモはついにブラックベリーも売ろうとしている。ただし、これも企業向けオンリーだ。しかも欧米での使われ方の、もっとも企業ベースな部分にのみ注力しようと言うのか(欧米での企業でのスマートフォンの使われ方と言うのは、言ってみればデジタルな分野まで拡張された内線と言う扱いだ)、企業内でのインフラとのセット販売と言う、実に限定的な売り方をしている。
どうやらドコモ(だけでなく・・・)はこの種のスマートフォンを日本では売れないと見ているようだ。そして、美味しそうな機能だけを一般向け端末に取り込むことで、一般向けスマートフォンは売る気はないらしい。
なんと言うか・・・世界がPC化の方向に向かっていた時代に、ワープロ専用機にラブラブだった某国を思い出してしまうのだけれど、さて・・・
まぁ、携帯電話の場合は、ある意味ではその方が正解なのかも、と思わなくはない。おそらくiPhone が日本に上陸するとしても、そのころにはほとんどすべての機能を一般の携帯端末が取り込んでしまっているだろう。
ただ、ほんとうにその時代になっても、一般向け端末市場と言うのが、今日ほど残っているかどうか、と言う疑問はあるが(^^ゞ
おそらくそこまで高機能化した端末はスマートフォン化せざるを得ないだろう。
とすれば、一般端末は逆にシンプルな方向へ向かい、スマートフォンと、スマートフォン的機能を必要としない人向けのシンプル端末の二層化構造(あるいは、もう少し多層化)になっているのかも知れない。
問題はおそらく報奨金制度の存廃と端末価格だろう。行政指導で報奨金制度が廃止されれば、二層化への進展が加速されるのは間違いない。いや、あるいは別の抜け道が・・・(笑
すでにウィルコムはその方向も模索を始めた。初期費用(端末料金)の分割支払い制度だ。
いずれにしても話題だけが先行しているiPhone・・・日本の携帯市場に変革をもたらすきっかけのひとつになるのは間違いないだろうが、アップルが描いているシナリオとは全く異なるのは確かだろう。
投稿者 shoda T. : 2007年07月01日 00:49
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