2007年09月06日
ソフォス発表:8月はウィルスメールが激減、全メールの0.1%に | (ニュースの視点) |
英国のセキュリティベンダーのソフォスが3日(現地時間)発表したデータによれば、8月はウィルス添付メールの流通量が、今年上半期と比べて3分1程度になったという。
同社はインターネットを流れるデータの観測データやユーザからの報告をもとに定期的にウィルス感染状況の発表を行なっている。
それによれば全メールに占めるウィルス添付メールの割合が、2007年上半期(1?6月)は322通に1通(0.31%)だったが、8月は1000通に1通(0.1%)に激減したという。
こういう数値と、そこから導きだされた(と思われる)結論には十分な注意が必要だ。上記だけでも、よく注意すればわかるが、実は結論(ウィルスが激減)を裏付ける数値はどこにもない。
パーセンテージが激減したからと言って「ウィルスメールが激減」と言う結論に飛びついていいのかどうかだが、実際の全メールの流通数が公表されていない(らしい)ので・・・
実際、私の感覚(経験)からは8月になってウィルスメールが激減したという感じはしない。むしろ、ウィルスメールは漸減してはいるものの、今年初頭から今月まで、さほど変化はない。
前にも書いたが、ウィルスメールが減っているのではなく、スパムメールの増加が著しいのだ。特に8月はそれ以前とは違ったパターンでの「配信」が増えている。つまり、以前は週初めに増加することが多かったが、8月はむしろ週末の方が多いことが多かった。
ともあれ均した数値でみると、スパムメールに関しては今年初頭から比べれば確実に三倍以上に増加している。つまり 0.31%⇒0.1% の変化は、分子(ウィルス数)が減ったのではなく、分母(全メール数、大半はスパムメール)が三倍に増加した結果なのだと思うのだが・・・
投稿者 shoda T. : 2007年09月06日 20:02
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