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2007年12月05日

『IPAが警告 - Winny以外も危険』って何をいまさら(ニュースの視点)

4日、情報処理推進機構(IPA)は、「Winny(ウィニー)」などのファイル共有ソフト経由の情報漏えいに関する相談が一向に減らないとして、改めて警告した。IPAでは、Winny以外のファイル共有ソフトも情報漏えいなどの危険があるとして、使用しないよう呼びかけている。
IPAによれば、寄せられる質問や相談の中には、


Winnyは危ないので使うなと言われたので、Share(シェア)を代わりに使っていたら、Share経由で情報が流出してしまった

とか

ファイル共有ソフト「LimeWire(ライムワイヤー)」経由でユーザIDとパスワードを流出させてしまい、不正アクセスに悪用された

等々、Winnyさえ排除すれば安全と言う思い込みも多いという。

ファイル共有ソフト経由の情報漏えいの多くは、「Antinny(アンチニー)」などのウイルスが原因となっている場合のほか、ユーザの操作ミスや設定ミスによっても起こる。IPAでは、「ファイル共有ソフトを利用し続ける限りは、情報漏えい事故はなくならない」として、Winnyに限らずファイル共有ソフト全般について使用しないよう呼びかけている。

何をいまさら、と言う感じもあるが、Winny だけをエスケープゴートにしておけば良いとする風潮が少しでも改善されるなら、IPAに限らずマスコミ等ももっと積極的にファイル共有ソフトそのものの持つ「危うさ」を強調すべきだろう。
もちろん過剰反応は禁物だが、何かを共有すると言うことはギブ&テイクが根本にあることを忘れてはならない。
ファイル共有ソフトに限らず、Windows の共有機能等々、「共有」と言うキーワードには、自分の欲しいものを(他から)得るだけでなく、自らをさらけ出す面が必ずあるという点こそ強調すべきだ。
Winny などの固有名詞にこだわりすぎたツケがまだまだ残っているということを、IPAをはじめ警察・検察やマスコミ等々もっと心すべきだ。

投稿者 shoda T. : 22:56 | コメント (0) | トラックバック