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2008年01月31日

Qtraxが無料の合法P2P音楽配信サービス(ニュースの視点)

米Qtraxは1月28日(米国時間)から無料の合法P2P音楽配信サービス「QTRAX V.2 Beta」を開始した。アーティストや著作権所有者に対する楽曲使用料は広告収入で賄うので、ユーザは楽曲を無料でダウンロードできる。
⇒ http://www.qtrax.com/

ダウンロードや再生には iTunes ライクな専用プレーヤを使用するが、これはオープンソースなプレーヤである Songbird をカスタマイズしたもの。

鍵を握る楽曲だが、今のところ大手音楽レーベルとの契約は出来ていないようで、広告もどれだけ集まるのか・・・
Qtraxはサービス開始時に四大音楽レーベルの楽曲を無償で提供すると約束していたが、いずれのレーベルも契約締結の事実を否定しているという。

別のニュースでは、四大音楽レーベルは Last.fm などのストリーミング専用の無料音楽配信サービスやSNSとの提携を進めていると云われる他、iTunes Music Store や Amazon 等でのプロテクトフリーなMP3による楽曲販売を行なっていることや(いずれも米国内のみ)、音楽配信だけでなく、他のサービスでも公告ベースの無料サービスだけでうまく行っているところは少ない。
いずれは有償サービスとの組み合わせに転換するか、先につぶれてしまうか。

どちらにしても、米国ではリーズナブルな価格でプロテクト無しの音楽配信が主流になるのは間違いなさそうだ。
たびたび報じているように、私的録音録画補償金制度など、がんじがらめの二重取り、三重取りシステムの構築に汲々としているどこかの国・・・ネット分野でも国際社会で孤立していくのではないかと心配だ(-_-;)

投稿者 shoda T. : 18:48 | コメント (0) | トラックバック