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2008年02月20日

東芝、HD DVDから撤退(ニュースの視点)

先日から話題になっていた東芝のHD DVDからの撤退だが、19日に東芝の西田厚聰社長は記者会見を開き HD DVD事業を終了すると正式に発表した。
なお、既存のユーザーに対するサポートと、記録用メディアの供給は継続する方針だ。
ただ、今後もBlu-ray対応のプレーヤは販売しない。同時にNANDフラッシュメモリーへの大規模投資を発表していることから、HDDやフラッシュを使ったネットワーク対応のプレーヤなどに注力するのだろう。

引き金となったのは、先月米Warner Bros.が突然HD DVDを打ち切る方針変換を決めたことにあるようだ。
http://www.timewarner.com/corp/newsroom/pr/0,20812,1700383,00.html

この決定に東芝は関与も事前相談も受けておらず、かなりな衝撃だったようだ。
東芝は1991年にWarnerと資本提携、HD DVDサポートに関して契約関係にあるだけでなく、いわばHD DVDを推進する最大の盟友であった。
HD DVDについては、メディア系よりもマイクロソフトなどが中心。ただ、メディア関係は自社で製造設備を持たないためか、両方をリリースしたり、タイトルによって変えるなど、動きが機敏だ。
HD DVDやBlu-rayなどの次世代DVDプレーヤの売り上げでは、日本はともかく、米国等では依然としてHD DVDが健闘している。
しかし主要なタイトル供給元である Warner が撤退してしまえば、今後のユーザ離れが加速するのは一目瞭然(Warnerは新規タイトルについては5月末でHD DVDを打ち切る)。寝耳に水の Warner の決定が東芝を最終的に決断させたようだ。

投稿者 shoda T. : 2008年02月20日 21:46

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