20日、米オラクルは米サン・マイクロシステムズ買収に向けた合意に達したと発表した。
サン・マイクロシステムズについては、米IBMや米HPが買収に向けて動いているとの報道が続いたが、最終的に合意には至らなかったようだ。
オラクルはデータベースを中心とした企業向けソフトウェアが主力。一方のサン・マイクロシステムズはunixなどのOSやソフトウェアもあるが、元々から企業向けの中規模クラスのコンピュータ本体が主力のメーカだ。
オラクルは「買収は最高クラスのエンタープライズソフトウェア、ミッションクリティカルなコンピューティングシステムの統合だ」として、企業向けのトータルシステムの提供企業へと脱皮する計画のようだが、ハードウェアから独立したソフト主体の企業が、ハードウェアまで手に入れて両立させた例はあまりない。
それでなくとも、データベース市場に占めるオラクルの立ち位置は万全とは言い難い状況に推移しているのだが・・・はたしてこの買収は吉と出るのか凶と出るのか、今後の推移を見守る必要があるだろう。