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2010年01月07日

グーグル、「Android」搭載携帯「Nexus One」を発表。(ニュースの視点)

5日朝(現地時間)、米Google は記者会見を行い「Android」搭載携帯「Nexus One」(ネクサス・ワン)を発表した。
Nexus Oneは同日より、Googleのオンラインストア(www.google.com/phone)で独占販売されている。米国からは、アンロック端末を529ドルで購入することができる。米国以外では、現在のところ英国、シンガポール、香港からのみ購入することができるが、任意のGSM事業者で利用可能なので世界中で入手可能になるのも近いだろう。

サービス付加されていないアンロック端末なので、別途通信事業者との契約も必要だが、今のところ米国内ではT-Mobileの3Gネットワークのみをサポートする(AT&Tは帯域が異なる)。また、いずれはVerizon版も提供する予定であるという。

GoogleのMario Queiroz氏によると、Nexus Oneはウェブと携帯電話が統合された「スーパーフォン」であるという。実際、画面解像度は初期のノートPCに匹敵する上に、フルスペックの Flash をサポートするなど、手抜かりはない。
ハードウェア的には、スリム(11.5mm)で軽量(130g)、3.7インチ(480x800ドット)の有機ELによるタッチスクリーン画面や、GPSの搭載などの他、従来のAndroidベースのスマートフォンに比べて高速な1GHzのSnapdragon(ARMの最新CPU)を搭載するなど、現状での最高品質を誇るが、目新しさはあまりない。

ソフト的には最新Android(ver 2.1)の採用は当然として、Adobe Flash 10.1 をいち早く搭載するなど、実用的な意味でも iPhone に対する優位性を誇る内容になっている。
つまり、Google らしさを目玉にするのではなく、Android 2.1 を使った携帯としての「見本」と言うかリファレンスマシーンのような位置づけだ。

むしろ、Google の狙いは販売方法にあるようだ。つまり現状での携帯電話の販売スタイルを打破し、PCなどのような自由な販売方法を打ち立てる狙いがあるものとみられる。
アンロック端末のみの販売(T-Mobileによる販売は別途ある模様)は、キャリアと独立した販売チャネルを打ち立てる狙いがあるのだろうし、ネット販売に絞ったのも、Googleらしさを出すとともに、Androidベースの他社の携帯との競合を避ける配慮なのかもしれない。

投稿者 shoda T. : 2010年01月07日 12:28

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