2日、警察庁が発表した2010年上半期のサイバー犯罪の検挙状況によれば、検挙件数は前年同期に比べ33.2%減少したものの、ネットワーク利用犯罪は31.5%増加している。
特にネットワークを利用した詐欺事件は867件(22.8%増)、ネットオークション詐欺は52.9%増となっている。そのほか、著作権法違反が倍増の160件、児童ポルノ事犯は329件(69.6%増)などが目立っていると云う。
・・・と、普通のニュースではこの程度の扱いで、オークション詐欺の増加が著しい、という結果を全面に出していることが多いのですが・・・これってあくまでも「検挙件数」なんですよね。
しかも全体の減少率が大きいので、何が減っているのかが気になって調べて見ました。けっきょくよくわからないのですが・・・
昨年同期で検挙数が多かったのは、「不正アクセス禁止法」違反の1965件なんですよね。しかもそのうち1813件は「ヤフーオークション詐欺・イーバンク銀行不正送金事件」として検挙された犯行グループによるものなんですね。つまり、この事件をどう分類するかによって、色分けや加減率はかなり変わってくると云う・・・
ま、統計にはこういう側面もある、という例証としてなかなか面白い数字ではあります :-)