6日、AP通信が報じたところによれば、米ワシントン・ポスト紙は保有していたニューズウィーク誌の経営権を、「JBL」や「インフィニティ」などの音響メーカ経営者であるシドニー・ハーマン氏へ8月に売却することで合意した。
売却金額は一ドル(約98円)。
ただし、一千万ドル(8億3000万円)とも云われる同誌の負債や、同誌の社員年金をポスト紙が負担する代わりに、ポスト紙側が求めた
1.同誌社員約300人の雇用を維持する。
2.雑誌発行とニュースサイト充実を続ける。
などの条件を、ハーマン氏が受け入れるのが条件であった。
これにより、ニューズウィーク誌はワシントン・ポストを離れるが、これまで同様の編集陣で、これまで同様に発行が続けられることが確定した。
ただ、紙媒体の衰退や、ハーマン氏自身も92歳と高齢であることなど、当面は発行が保証されたとは云え、将来に対する不透明感はぬぐえない。