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2011年01月13日

「タイガーマスク」狂想曲のゆくえ(ニュースの視点)

漫画「タイガーマスク」の主人公・伊達直人を名乗る善意の贈り物に端を発した匿名の寄付や贈り物の輪が広がっているが、歓迎する施設もある反面、一過性のブームを危惧する声や、本当に必要なものが何かを考えてほしいと云った声も聞こえる。

児童養護施設は全国に600ヶ所近くあり約3万人の児童が暮らしているが、ほとんどが民間施設であり、子どもの生活や施設運営の費用として国と都道府県が半分づつ補助しているものの十分ではなく、多くの人からの寄付や協力で運営されているのが実情という。
しかも、補助金は最低限の生活を支える額しか出ない上、使途についても厳重な指導がなされるため、ランドセルやおもちゃなどの不急品の購入はままならないという。
そのため、今回の「運動」を歓迎する施設も多い反面、もっと基本的な運営費用が先、という本音もあるようだ。

全国児童養護施設協議会が、「児童養護施設へのご厚意にかかわるお礼とお願い」と題した文書を公開したのも、寄付を受けた個々の施設からは言いにくい本音を代弁してのことだろう。

http://www.zenyokyo.gr.jp/whatsnew/110113.html

この中で、「今、子どもや児童養護施設には何が必要なのか、事前に施設にお問い合わせいただくとうれしく存じます」と述べ、近くに施設がないあるいはわからない場合は赤い羽根の共同募金などを通じて寄付いただければありがたい、としている。

投稿者 shoda T. : 2011年01月13日 21:30

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