10日(現地時間)、米マイクロソフトは、インターネット電話サービス大手のスカイプ・テクノロジーズ(skype)を85億ドルで買収することを発表した。
skype は2005年に eBay が約31億ドルで買収したが、2007年に eBay はその70%を投資会社シルバーレイクに売却、現在は同社の傘下にある。
skype は昨年、株上場手続きを開始したが、現在もまだ認可されていない。
マイクロソフト買収後はマイクロソフトの事業部門となり、部門トップには現スカイプ最高経営責任者のトニー・ベイツ氏が就任する。
先週になってマイクロソフトやフェイスブック、グーグル、シスコとの間で買収の交渉中だとのうわさが出ていた。
実際のところ、グーグルは以前にも skype 買収話が出ていたが、社内での討論の結果見送りとなり、代りにVoIP技術を持ったGizmo5やGIPSを買収して Google Voice の機能強化を図ったり、さらに Call phone をリリースするなど、最終的には GMail と Google Voice を統合した機能を提供する方向へと舵取りをした。
Google が skype の買収を断念したのは、skype がP2P技術をベースにしており、ネットの通信料を増大するだけで益なし(Google Voice などは、サーバと VoIP 技術をベースにしている)との判断からだと云われている。
今回のマイクロソフトによる skype 買収は、この分野での出遅れに危機感を抱いての防衛的な意味合いが強いとの見方がもっぱらで、マイクロソフトがどこまで skype との統合を図れるかは未知数。
いずれにしても、マイクロソフトにとっては過去最大の買収劇となるが、乗り越えなければならない手続きや「壁」は多いはずだ。
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投稿者 shoda T. :
12:41
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