2005年09月22日
| Opera、混迷するユーザ対応。ついに無料版の広告を廃止。 | （ニュースの視点） |
Opera Softwareは20日、ブラウザOperaの無料版に表示されていたバナー広告を完全に廃止し、これまで広告非表示とするために必要であった有償ライセンスを不要とすると発表した。
⇒ http://jp.opera.com/pressreleases/ja/2005/09/20/
WEBブラウザに関しては、マイクロソフトがMSIEを無償配布し始めて以来、無償版が主流であり、有償の Opera は普及率が伸びず苦戦していたようだ。
もっとも、Opera にとっては組み込み用などのＯＥＭ販売が主であり、一般ユーザ向けの販売で手間取られるより、普及率と知名度を上げる方が有利であるとの判断があったのだろう。
あるいは広告を集める労力のわりに収益が今ひとつであったと言う可能性も高い。インターネット広告は以前に比べると扱うチャネルが増え、競争が激化した結果、単価も極端に低下しているからだ。
ただ、Opera は先ごろ行なわれた１０周年記念のパーティーに託けて特別な「恩着せがましい」無償ライセンスを配布したばかり。いくらお祭り騒ぎとは言え、これに乗って無償ライセンスを取得した人に取っては、わずか20日で無効化したわけで、口の奥に苦いものを感じている人も多いはずだ。
今回の無償化のニュースを、１０周年記念パーティ上で発表した方が、はるかにインパクトがあったはずで、そういう意味では Opera の混迷ぶりがストレートに伝わってくるニュースでもある。
投稿者 shoda T. : 2005年09月22日 21:07
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コメント
書いてみるテスト :-)
私もこれにはちょっと驚きましたね。mixi日記で「パーティー」を取り上げたので、そのフォローも書くことになってしまったし。
Opera、好きなWebブラウザなんですけどねえ。ほんと
＞１０周年記念パーティ上で発表した方が
このほうがよかったと思うぞ。
Googleが協力しているなんて記事も出ているけど、どっちにしても、営業戦略的にはあまりうまくなかったようで。
投稿者 rcsakai : 2005年09月24日 03:17
ま、あの時点では全然別の戦略を立ててたんでしょうね。
でもパーティでの反応が全然違うかったので立て直したのか、あるいはそれ以前から社内は二分して対立してて・・・
いずれにしても、もう少し発表を遅らせた方が良かったような気もしますが（笑
投稿者 shoda T. : 2005年09月24日 09:06
Operaのバナーを自分のサイトに貼って、そこからの訪問者が一定数に達したら、サイト管理者にライセンス贈呈、という、アフェリエイトもやっていたような。先日の24時間配布と方向性は似てますが、「一定数」は250、贈呈されたライセンスは知人友人に配布してもいい、なんて、24時間配布よりもかなりむちゃくちゃだったりします :-)
ずいぶん前から社内議論があったのかなあ。組み込みも売り上げは伸びていたようだし。shoda T.さんのいうように、社内で意見が二分なんてことは、大いにありそうだ。
投稿者 rcsakai : 2005年09月24日 09:45
う?む、ライセンス料収入はOperaの売上の１／４でしかないんですねぇ。意外に多いのが Google 等への誘導契約料。
45％がGoogleに対するトラフィックの誘導と他の提携パートナーからの収入Opera無料化の影にGoogleあり
トラフィックの誘導契約ってそんなにいいのか。AdSense よりも安定しててよさそうですねぇ。うちもそっち方面にモデル転換考えようかしらん（笑
しっかし、ここんとこ大々的にあちこち事業展開したり、無償ソフトをリリースしたり・・・マイクロソフトだのFireFoxあたりからも大物や技術者を引き抜いたりしてる Googleです。そう遠くない日に Opera も飲み込んで、Google ブラウザなんてのを出しそうですね。
投稿者 shoda T. : 2005年09月26日 09:49
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