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2005年11月10日

携帯電話用周波数、12年ぶりに新規事業者に割り当て(ニュースの視点)

10日総務省は、BBモバイル、イー・モバイルおよびアイピーモバイルの3社に対して無線基地局開設計画を認定、3社に認定書が交付された。
かねてよりソフトバンクと総務省+既存事業者の攻防激しかった携帯電話用周波数割り当てで、ようやく進展が見られたわけだ。

ちなみにBBモバイルはソフトバンクグループ、イー・モバイルはイー・アクセスの子会社であり、アイピーモバイルはマルチメディア総合研究所の子会社。

ただしソフトバンクなどが望んでいた形ではなく、当初からの予定通り、BBモバイルとイー・モバイルには1.7GHz帯のそれぞれ10MHz分(上り、下りで5MHzずつ)の割り当てである。
いずれもNTTドコモやボーダフォンと同じ「W-CDMA」方式でサービスを開始する。
一方、アイピーモバイルは、その名の通り高速データ通信が主であり、周波数も2.010GHz?2.025GHzの15MHzを使いTD-CDMA(time-division CDMA)方式でサービスを提供する予定。

けっきょくソフトバンクに取っては既得権益の壁は厚かったわけで、ハンデはあるものの1.7GHz帯で戦わざるを得ないわけだ。
他の二社に取っては予定通りの割り当てとなるが、いずれもデータ通信を主としたデジタル網にIP電話を載せる方式での参入となると見られる。既存事業者対新規参入組で、ADSLや光ネットに見られたような価格破壊が一気に進行するかどうか見ものだ。
サービスの提供開始は、アイピーモバイルが来年10月1日から、イー・モバイルもBBモバイルもいずれも再来年春で、それぞれ3月15日と4月1日を予定している。

投稿者 shoda T. : 2005年11月10日 17:51

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