2006年03月27日
近鉄けいはんな線開業・・・本音と建前のはざまで | (ニュースの視点) |
#たまにはローカルニュースも :-)
27日、近鉄けいはんな線の新設部分(生駒-学研奈良登美ヶ丘間8.6Km)が開業、従来の東大阪線と合わせて新しい「けいはんな線」となる。また、これに接続している大阪地下鉄「中央線」もふくめ、「ゆめはんな」と言う愛称も付いている。これで生駒の山の中から大阪港までが直結されるわけだが、性格的には地下鉄の延長線と言うこともあり、すべてが各駅停車である。それでも学研都市と大阪港が50分弱で結ばれる意義は大きい・・・と関係者は胸を張る。
「学研奈良登美ヶ丘」それにしても長い駅名だ(笑
登美ヶ丘だけで良いような気もするのだが・・・と、それはともかく、この新線は近鉄京都線に接続することで関西学研都市の交通網の根幹を形成するはずなのだが、現実には「登美ヶ丘」と言う、いわゆる「学園前」の最北端までの開通であり、この先が未定状態のまま。近鉄京都線のどこに接続するか、いや、そもそもこれ以上の延長計画すらまだ白紙同然らしい。
新線の近辺には陸の孤島としか呼びようのない奈良先端大学院大学があり、ようやくこの大学も大阪中心から電車+バスで4、50分圏内になったわけだが、関東方面から新幹線で来た場合、まだまだ接続が悪い。いや、悪すぎる。やはり近鉄京都線からの乗り継ぎは必須だろう。
だが実際の運行を行う近鉄にしてみれば、「学園前」と言う自配下のニュータウン群の足が確保出来れば十分と思っているふしがある。そもそも新設された路線の、これまで近鉄奈良線から遠くて不便を託っていた近鉄開発のニュータウンを縫うように走っている曲がり具合を見れば一目瞭然だ。
近鉄自体は鉄道会社の例に漏れず、ここ以外にも近鉄京都線沿いにも多数の土地を保有しており、本来はその開発を促進する意味でも京都線への接続は必要であったはずだ。だからこそ、どこで接続するか、という点で幾案も出ては消え、白紙に戻っているわけだろう。
しかし、既存の住宅地でも余剰と値下がりの危機にある今、新規の開発などお呼びではないのだろう。
では近鉄京都線までの伸延は?と言うと・・・なんとなく「ゆめはんな」と言う愛称がすべてを物語っているような気がしてならない。「京阪奈」から京が落ちて夢に帰す・・・・
投稿者 shoda T. : 2006年03月27日 12:31
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