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2006年07月02日

耐震強度偽装事件も終結・・・大山鳴動・・・(ニュースの視点)

22日、警視庁などの合同捜査本部は国会の証人喚問でウソの証言をしたとして、元1級建築士・姉歯秀次被告を議院証言法違反(偽証)の疑いで再逮捕した。
姉歯被告はすでに建築士法違反罪などで起訴されている。
また、28日には、東京地検が姉歯被告を議院証言法違反(偽証)、建築基準法違反、建築士法違反幇助(ほうじょ)の三つの罪で追起訴した。
同時に、建築デザイナーの秋葉三喜雄被告についても、姉歯容疑者に建築士としての名義貸しを依頼したなどとして、建築士法違反の罪で追起訴した。
総合経営研究所の内河健所長については、28日に合同捜査本部が任意で事情聴取したが、姉歯による偽装を知ったのは監修後だったことなどから、事件に関与したとの証拠は得られず、立件は見送ることになった。
これで一連の耐震強度偽装事件の捜査は終結し、捜査本部は6月末で解散した。

一連の捜査では計9人が逮捕され、姉歯、秋葉被告の他に木村建設元社長・木村盛好被告、ヒューザー社長・小嶋進被告、イーホームズ社長・藤田東吾被告ら6人が起訴された。
しかしけっきょく偽装は姉歯被告一人の犯罪とされ、「たまたま」建設会社やコンサルタントの『経済設計』思想が利害の一致する姉歯被告の格安の構造計算を利用したことで被害が拡大したのが事件の本質であると結論付けざるを得なかったというのが捜査側の言い分。
木村建設にしても建設業法違反による立件だし、イーホームズに至っては架空増資事件と、検査責任はあいまいにされたまま。

しかし、一連の事件ではイーホームズなど複数の民間の指定確認検査機関だけでなく、計28の自治体が偽装を見逃していた。
たとえば建築確認をした東京都中央区などの担当者は、「施工業者が強度を再計算し、『問題なし』との結論を得た」などと国土交通省に報告していたにも関わらず、その後、実際には再計算が行われていなかったことが暴露している。それでも責任も取らなければ「偽証」にすらならないとは・・・

それでも多少の前進はある。
先月成立した建築基準法など関連四法の改正案では、偽装の有無を審査する判定機関の新設が決まったし、一級建築士の資格試験の強化案などが練られていると言うが・・・なんとなく、建築士だけを悪者に仕立てておしまい、みたいで歯切れが悪い。
今回の事件でも、民間の指定確認検査機関も自治体も一切のお咎めなし。
判定機関の新設でどれくらい実効が得られるか疑問視する向きもある。

そういえば、この事件終結と期を一にしたかのように、福井バッシングもなりを潜めた。思えばホリエモンの摘発は耐震強度偽装事件の摘発・国会喚問などが佳境に入ったころあいを見計らうように始まり、ライブドアから村上ファンド、さらに福井日銀総裁バッシング・・・と言うのは穿ち過ぎ??(-_-;)

投稿者 shoda T. : 2006年07月02日 10:53

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