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2006年11月09日

10月もKDDIの一人勝ち(ニュースの視点)

携帯電話の番号ポータビリティ(MNP)制度が始まった10月の携帯各社の実績がまとまった(開始は10月24日)。

累計加入者数はauが2,483万9千で、ツーカー分も合わせると2,660万3千。NTTドコモは5,214万3千、ソフトバンクモバイルは1,533万となり、いずれの事業者も増加してはいるものの、KDDIはNTTドコモの半分まで迫って来ている。
9月からの純増数は、auが35万2千、ツーカーの純減数を差し引いても20万超となる。一方、NTTドコモは4万、ソフトバンクモバイルは2万3千ほどの増加となっており、KDDIの一人勝ちが鮮明になっている。
一方、注目のMNPの影響だが、KDDIが差し引きで10万2千の純増、ツーカーの転出を差し引いても10万弱であったのに対し、NTTドコモは約7万の純減、ソフトバンクモバイルも2万4千ほどの減少となっている(ツーカーからauへの同番移行はMNPの対象外なのでカウントされていない)。
MNPの煽りを受けて、PHS事業者の方はウィルコムが3万8千ほどの純増で、増加数が前月より半減している他、すでに来年中でサービス終了が決まっているNTTドコモのPHSは2万6千の減となっている。

9月の純増数がKDDI全体で約16万、NTTドコモが12万6千、ボーダフォン(ソフトバンクモバイル)が2万3千ほどだったのと比較すると、MNPの直接影響による転出分が、auで4、5万、NTTドコモで8、9万と言ったところなのだろうか?
ソフトバンクモバイルは「奇襲作戦」が功を奏したのか、ほとんど影響を受けなかったようだ。
ま、もっとも9月と10月では種々の条件が異なるので単純な比較は早計だが、ボーダフォンからソフトバンクモバイルへの移行でユーザの減少傾向には歯止めがかかったのは間違いなさそう。
いずれにしても、MNPによる「需要喚起」分は、10月24日?31日の分を一ヶ月に換算しなおしたとしても、全ユーザの1?2%程度と推測出来るが、このまま推移するとしても年間で10%程度・・・以前に書いた「10%則」の範囲内と思われ・・・ま、制度としてはあまり効果的ではなかったということか :-)
#ちょっと強引な計算(笑)だが、まぁ実際はもっと効果は薄かったと言い切っていいだろう。

投稿者 shoda T. : 2006年11月09日 18:08

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