19日、日本音楽著作権協会(JASRAC)、フジテレビ等、著作権管理関連の11社・12団体は、動画共有サイトYouTubeから、同サイトで横行する著作権侵害の予防措置への要請に対する回答が届いたと発表した。
それによれば、YouTubeの回答の要旨は
1.日本でのビジネス展開のための話し合いを希望する。
2.サイト上に著作権保護についての注意事項を日本語で掲載する。
3.ユーザーを特定できるようにするため、認証機構の改善に努める。
4.著作権侵害を繰り返すユーザーのアカウントは既に削除している。
とのこと。回答を受けた11社・12団体は22日に会議を開き、今後の対応を検討するという。
YouTube 側も同社幹部が話し合いのために来日を予定しているが、少人数の企業のため、日程調整には猶予が欲しいとしている。
著作権保護そのものや対策に異論はないが、日本は権利者側もユーザ側も突出しているように思う。
以前にも書いたことがあるが、YouTube にアップロードされている動画を見ると、日本人(と思われる)のアップロードしたものは、ほとんどがTVからの録画や、DVDからの抜粋と思われるものだ。
それに対して、他国のアップローダー達は、かなりの自作(ビデオ録画や自主制作映画等)が含まれている。もちろん、全体としてはTVやDVDからの録画の方が多いが、TV放送よりPV(プロモーションビデオ)などの方が多いような印象を受ける。
ただ、中国も日本と同様の傾向が見られ、文化的なバックグラウンドの影響もあるのか、とも思わせるが・・・
一方、権利者側にしても、日本はかなり声高に権利を主張するケースが多く自らPVなどをアップロードして広告チャネルとして活用しようと言うケースが目立つ海外企業とは対照的だ。
もちろん日本でもマイナー系のミュージシャンなど、貧弱な広告チャネルを補強するために活用する例も増えて来ており、いずれは海外組と同様の展開となって行くのかもしれないが・・・現状では、日本はあまりにネット活用のネガティブな面ばかり強調しすぎで、活用に消極的過ぎるのではないか?と言う気がする。