2007年02月06日
数はちから | (日常非日常) |
と言う思想がこの国には蔓延していると思う。
柳沢発言そのものも、それに反発する側も、根本的な部分でこの限界から抜け切れてない。
一連の柳沢発言が、少子化は悪だと言う論理の上に成り立っているのは自明だ。
しかし本当に数は力なのだろうか??
柳沢発言については根本問題を抜きに「機械」云々が一人歩きしているようで気持ち悪い。もっと根本的なことを問題にしなきゃいかんと思うのだが・・・そもそもなぜ結婚したり子供を作る若者が減っているのか、とか・・・それに対する政治の責任等々・・・それはまた別の機会に。
いずれにしても柳沢発言の根本には「数」の論理があると思えるのだが、果たして本当に数はちからなのだろうか?
昨今の自治体合併の推進にしても、根本的にこの問題が横たわっている。
日本では「市町村」と、まるで市であることがステータスであるかのような制度が出来上がっているわけだが、本当にそうなんだろうか?
私見だが、こういう制度そのものを崩して行かないと日本はまともにはならないと思う。
合併してスケールメリットを享受することは、それはそれで一案だと思う。しかし「市」になることがステータスと言う時点で根本的に変だ。
それに、スケールメリットを云々するのであれば、今のようなわけのわからない個別にバラバラな合併の繰り返しは止めて、たとえば全国一律で郡単位で市制を敷けばいいのだ。大きさも人口もばらばらな自治体が入り組んで存在する現状こそ、問題を複雑化するだけで何のメリットもないと思えるのだが。
いっそ都道府県もやめて、全部「県市区」の単一制度にすれば良い。
べつに米国を崇拝するわけではないが、かの国ではある時期に全国の電話番号を 3桁-3桁-4桁 に統一した。
それは自治組織の統合と無関係ではなく、あの広い国土が、日本よりもはるかに単純な区画割に統一されているのだ。
電話番号の統一一つにしても、日本は実現しそうにないが、米国で3-3-4に統一されてしまったために、米国製のソフトが単純化してしまい、逆に日本語化する時の障害となったのは今から20年くらいも前の懐かしい思い出となってしまったが・・・その後も依然として状況は同じ。
まぁ、統一することが良いか悪いかは別としても、日本のソフト技術者がこういう複雑なシステムのおかげで余計な手間隙を掛けているのは事実だ(-_-;)
その一方で、市内局番の不足を来たした東京や大阪は市内局番を4桁化してお茶を濁し・・・まぁ、印刷業界に福音をもたらすと言う・・・やっぱり何か変だと思うのだが・・・
投稿者 shoda T. : 2007年02月06日 21:22
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コメント
あなたは何故結婚されたのですか?
投稿者 sanarie : 2007年03月27日 22:23
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