18日から東京・関東エリアの私鉄や地下鉄、バス合計50の事業者で共通の非接触ICカードによる電子マネー・サービス「PASMO」が始まった。
#ふつうはローカルな話題は取り上げないのだが、ちょっと気になることがいくつかあったので敢えて:-)
#それにしてもマスコミのPASMOの取り上げ方は凄い。PiTaPaが始まった時の報道・・・その上、どの記事もどの記事も Suica には触れても、その他のICカードシステムには全く触れないと言うのも微笑ましい(w
18日、開始早々いくつかのトラブルに見舞われたらしい。ま、この種のシステムではよくあることで、それ自体は不思議でもなんでもないのだが、問題はその中身だ。
まず、利用者が磁気定期券の残り期間などの情報を券売機でICカード乗車券に移し替えようとしたところ、不正確な情報が記録された定期券が発行される不具合があり、各駅に設置されている同型の券売機400台以上が一時利用停止となった。原因は不明。
また、PASMO はJR東日本のSuicaとも提携しており、相互に利用可能だが両カードの相互利用を記念して発行されたPASMOとSuicaカードのうち116枚にデータ登録ミスがあり、使用できない状態で販売されたと言う。
不思議なのは原因が不明なのに現在は回復していることと、116枚のみ?
まさか全体でも116枚しか発行されていないなんてことないだろうし。手作業で一枚ずつ入力していたのだろうか?(w
ところで、特に報道はされていないが、バスでは同じ系統でも来るバスによって PASMO に対応したものと、していないものがあるようで、乗客の混乱は・・・まだそれほど普及しているわけではないので大丈夫なのか(笑
PASMO と Suica の相互運用だが、一部の報道では「Suica と仕様を統一」と言う記述も見られるが、実際は全く同じではないので、すでに Suica が提携 し利用可能なエリア・・・たとえばJR西日本などで使う事は出来ない。逆もまた真なり。
このあたり、技術的な問題なのか政治的な問題なのか知らないが、なぜ統一した規格で相互運用を前提のシステム作りが出来なかったのだろう?
Suica がすでに6年、PiTaPaとICOCA が4年、接触型のイオカードの実験から16年、スルッとKANSAIが本格的な多社局間での運用を開始してから既に15年経っていて、実績も経験もたっぷり蓄積されているはずなのに。
電子マネーに限らないが、日本はいつまででもこの種の「バベル」状態を続けるのだろうか。まさか神の報復を恐れている?(笑