« いらっしゃい、言われたよ(笑 | トップ | 三洋電機、野中ともよ会長の辞任を発表 »

2007年03月21日

PASMO の光と影(ニュースの視点)

18日から東京・関東エリアの私鉄や地下鉄、バス合計50の事業者で共通の非接触ICカードによる電子マネー・サービス「PASMO」が始まった。
#ふつうはローカルな話題は取り上げないのだが、ちょっと気になることがいくつかあったので敢えて:-)
#それにしてもマスコミのPASMOの取り上げ方は凄い。PiTaPaが始まった時の報道・・・その上、どの記事もどの記事も Suica には触れても、その他のICカードシステムには全く触れないと言うのも微笑ましい(w

18日、開始早々いくつかのトラブルに見舞われたらしい。ま、この種のシステムではよくあることで、それ自体は不思議でもなんでもないのだが、問題はその中身だ。

まず、利用者が磁気定期券の残り期間などの情報を券売機でICカード乗車券に移し替えようとしたところ、不正確な情報が記録された定期券が発行される不具合があり、各駅に設置されている同型の券売機400台以上が一時利用停止となった。原因は不明。

また、PASMO はJR東日本のSuicaとも提携しており、相互に利用可能だが両カードの相互利用を記念して発行されたPASMOとSuicaカードのうち116枚にデータ登録ミスがあり、使用できない状態で販売されたと言う。

不思議なのは原因が不明なのに現在は回復していることと、116枚のみ?
まさか全体でも116枚しか発行されていないなんてことないだろうし。手作業で一枚ずつ入力していたのだろうか?(w

ところで、特に報道はされていないが、バスでは同じ系統でも来るバスによって PASMO に対応したものと、していないものがあるようで、乗客の混乱は・・・まだそれほど普及しているわけではないので大丈夫なのか(笑

PASMO と Suica の相互運用だが、一部の報道では「Suica と仕様を統一」と言う記述も見られるが、実際は全く同じではないので、すでに Suica が提携 し利用可能なエリア・・・たとえばJR西日本などで使う事は出来ない。逆もまた真なり。
このあたり、技術的な問題なのか政治的な問題なのか知らないが、なぜ統一した規格で相互運用を前提のシステム作りが出来なかったのだろう?
Suica がすでに6年、PiTaPaとICOCA が4年、接触型のイオカードの実験から16年、スルッとKANSAIが本格的な多社局間での運用を開始してから既に15年経っていて、実績も経験もたっぷり蓄積されているはずなのに。
電子マネーに限らないが、日本はいつまででもこの種の「バベル」状態を続けるのだろうか。まさか神の報復を恐れている?(笑

投稿者 shoda T. : 2007年03月21日 12:20

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://shoda.tk/MT/mt-tb.cgi/469

コメント

一点だけコメント.
ICカードのデータ登録は発売時に手作業で1枚ずつ行います.データ登録というよりは,使用可能フラグを立てるというほうがより近いでしょうが,盗難にあったときに使用されないようこのような扱いになっています.
今回,特設カウンターで手売りをした駅もありますが,このような場合は前日までに登録を済ませておきます.このときの登録漏れが116枚であると思われます.

投稿者 埼京 : 2007年03月24日 00:11

へぇ?一枚づつ手作業ですか。
盗難対策はわかりますが、でも前日に事前に、だったらあまり意味がないような(笑
登録済みのマークとか付かないんですかね。
あるいは券売機の隠し機能でワンタッチで設定出来るとかってのもないんでしょうね(^^ゞ

投稿者 shoda T. : 2007年03月24日 11:50

コメントしてください

名前とメールアドレスは必須です。メールアドレスはブログ上には表示されません。私に届くだけです。 TypeKey ID のサイン・インも必須ではありません。持ってる方だけサイン・インすればいいです。




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)