2007年10月04日
転機むかえるオンラインソフト? | (日常非日常) |
「オンラインソフト」というと、これまでのネットで配布されるソフトという意味だったが、実際にオンラインで動作するソフト(オンラインでないと動作しないソフト)へとゆっくりと意味が変貌して行っているのではないか、という気がする。
ここで云う「オンラインで動作する」ソフトとは、WEBページと深い結びつきのある、Java や JavaScript あるいはCGI(主にPerl)やPHP、Ruby などの他、最近は Ajax に代表されるような仕組みのもの。
特にAjaxは、これまでのWEBベースなソフトの弱点とも言える、リアルタイムな更新や使い勝手の向上に力点が置かれており、常時オンラインでいなければならないという欠点はあるものの、使い勝手でもスタンドアローンなソフトと遜色ないレベルまで達しうる潜在力を持っている。
#ま、いくら潜在力はあってもソフトがそれを活かした設計になってないとどうしようもないのは言わずもがな :-)
この分野ではブラウザ側の対応だけに必死(?)で、出遅れていた Microsoft も、ようやく独自の「マッシュアップ」と言う技術(というほど・・・)を引っ提げてこれまで同様にPC環境での主導権を維持しようと必死なわけだが。
加えて、PCの相対的役割の低下というのもある。特に日本では携帯が高機能化し、これまでPCでやっていた作業を携帯だけで済ます人が増えて来た。加えてサーバ分野や企業PCでのLinuxの増加など、プラットホームの多様化も、WEBベースなアプリに有利となっている。
PCでも常時接続は当たり前な時代背景もあるが、モバイルでも携帯電波のほかにWiMAXや新世代PHSデータ通信など、どこでもオンラインな環境が数年先には現実となりそうな感じもする(現在も可能だけどコストが)。
というわけで、ますますAjaxや「マッシュアップ」などがはびこりそうな予感がするわけだ。
一方でこれまでのオンラインソフトの衰退というか、変貌が気がかり。
もちろん、一気に需要がなくなったり消滅するとは思えないが、元気がなくなってるのは事実。
統合アーカイバ関係でも、ここ数年、バージョンアップの件数が激減している。もちろん、私が新規に追加登録するソフトがほとんどないのも原因の一つなのだが、そもそもが私が(リサーチを)サボっているという以上に、新しいソフトが出ないと言うのが大きな要因だし。
一方で既存の著名ソフトは相変わらず元気な雰囲気もあるけれど、必ずしも内実は・・・
特に最近の話題としては、Explzh のフリーソフト化(というより「保守」モードに入った?)やLHAユーティリティのホームページ消滅等々があって悩ましい。
いずれも、作者の個人的事情が主因で、そういった事は過去にも多数あったわけだけど・・・ただ、以前と異なるのは、そうやってフェードアウトして行くソフトがある反面、それに取って代わるような新しいソフトの台頭があったのが、最近はそれがほとんど見られないということだろう。つまり「世代交代」が停滞している。
もちろん、アーカイバに限っていえば、オンラインストレージや外部記憶装置の大容量化、あるいは画像やメディアファイル等々の既定で圧縮されているファイルが主流となった事で、圧縮に対する需要・要求が減っている事や、OSが標準で圧縮・アーカイブ機能を搭載したことも大きい。
それでもこの過疎り方はやっぱり気になるところ。
さてどうしたものか。
そろそろ「統合アーカイバ」のWEBも抜本的に改革すべき時期なのかなぁ、と悩むことがまだまだ増える日々だ(涙)
投稿者 shoda T. : 2007年10月04日 22:13
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コメント
Windowsプラットフォームの停滞が長い間続いていたのが原因の一つでもあるような気がします。
デファクト・スタンダードを超える物を今作ろうとすると、大変ですし、今在る物で困らないですから。
x64化とかWPFで、また活気付くような気がしますよ。
投稿者 新山(へろぱ) : 2007年10月06日 21:01
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