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2007年10月23日

消えた「初音ミク」画像(ニュースの視点)

 「初音ミク」で画像を検索してもヒットしない──こんな現象がネットで話題になっている。Google、Yahoo!などで画像検索しても、肝心の初音ミクのイラストが出てこなかったり、「見つかりませんでした」となる。Web検索では通常通り検索結果が返ってくることから、ユーザーが不思議がっている。
「初音ミク」画像がネットから“消えた”?

「初音ミク」とは一種の音声合成ソフトで、普通の音声合成ソフトと異なるのは、生成されるのが「歌」、つまり指定した音程(楽譜)に合わせて抑揚も付く点だ。つまり歌わすことが出来る(と言うかそのためのソフトなのだが)。
8月31日に発売されて以来、コアなファンには評価されていたが・・・合成した動画をニコニコ動画などにアップする人が増えるにつけ、一般の関心も高くなり、TBS系「アッコにおまかせ」で10月14日に異様な取り上げ方をされてから一気に一般への認知度が高まった。

歌わせるだけなら極めて真面目なソフトなので、そもそも「アッコにおまかせ」で取り上げたかどうかも微妙だが、このソフト、ソフト名が示すように、「初音ミク」と言うアニメキャラクターが画面上で歌うアニメが作成出来るだけでなく、声のサンプルとして声優の声を使っているのだ。
そのために、「アッコにおまかせ」ではソフトの機能そのものより、同ソフトを使って音楽を制作しているユーザを紹介するだけでなく、その「オタク」度の方を面白おかしく紹介してしまったために、オタクおよびオタクシンパの多いネット上で総スカンを喰う羽目に陥ったわけだ。

そこへ現れたのがこの「初音ミク」画像検索でのノーヒット問題。
騒ぎの火に油を注ぐような状況で出てきただけに、誰かが意図的に検索出来ないようにしているのではないか?と言う疑惑が・・・
それでなくても、最近は Google 等では特定のキーワードについて積極的に「売る」商売を初めている。
最近のTVや新聞、あるいは交通広告などでも、ホームページのURLを直接広告するタイプは減って、このキーワードで検索してみて、と言うタイプが増えている。
そしてGoogle などでそのキーワードで検索すると、実際にその広告主のホームページが一番トップに現れる。
それを見て、単純に感心したり、そのホームページが人気があるんだな、なんて思ってはいけない。あれは、お金を出してそのキーワードを「買っている」のだ。
特にGoogleで一番最初に色が違って表示される「検索結果」は、こうして購入されたキーワードだ。
つまり無料で使える検索エンジンであるGoogle などが稼ぐ重要な手段となってきているのがこのキーワード販売と言うわけだ。
これに限らず検索結果は、けっこう「操作されて」いるのは周知の事実。

話を戻そう。
ノーヒット問題で、Google やYahoo!は「意図的な削除はしていない」とコメントして、現在原因を調査中だと言う。
謎は謎を呼ぶ、と言うわけだが、良く考えれば「初音ミク」画像が検索されて困る人などいない。たとえばTBSがもし削除したがるとしたら、「初音ミク」画像への検索結果ではなく、「アッコにおまかせ」に対する批判記事の検索結果だろう :-)
もちろん、Google等にしても、こんなものを意図的に削除したがるとも思えない。
一番可能性が高いのは、「初音ミク」の著作権保持者が、アップロードされている多数のサイトをイチイチ訴えるのは面倒だから、それなら「見えないように」してしまえば良いと考えてGoogle等へ依頼を・・・しかし、それならWEB検索の方にも何らかの対策を求めるだろうし、Googleとしても著作権絡みであれば秘密にしておく必要などない・・・と思うのだが。実際、GoogleもYahoo!も、権利を持つクリプトン・フューチャー・メディア自身も否定している。

と言うわけで、ちょっと検索してみたら、やはり原因を考察している人がいた。

検索比較: 画像検索における「初音ミク」問題の正解となる答え

趣旨としては、まだ「初音ミク」に対する画像検索のインデックスが作成されていない(ネットに現れるようになって日が浅いため)と言う可能性が一番高そうだ、と言うことだ。
画像検索のインデックスは、ほとんどの元画像にはインデックスが付いているわけではないため、GoogleならGoogleの検索エンジンが画像や周辺情報を元にある種の解析を行い統計を取ることで作成する。
この作成周期がけっこう長いようなのだ(Googleは約4週間に一回、Yahoo!は半年に一回とかそんなレベルらしい)。
一部では、17日以前には表示されていた、と言う話もあるが、どうだろう?
単にWEB検索で表示されていたのを、画像検索と勘違いしている可能性が高いような気がするが・・・

実際にGoogleやYahoo!で何が起こっているのかはわからない。ただ、どちらも開発も保守も米国内で行われているため、日本のスタッフが詳細を知っているとは思えないし、もしかすると削除依頼のような事柄も日本のスタッフはタッチしていない可能性もある。と言うわけで、今後もどれだけの情報が出てくるかはわからないが、いずれは明らかにされるだろう。
あるいは、その前に検索可能になっている可能性の方が高いかも知れないが(笑

投稿者 shoda T. : 2007年10月23日 22:09

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コメント

現在は検索可能になっている。
Google等からのコメントはないので、何があったのかわからないが・・・

単なる「時間」の問題なのか、あるいはロジック的な問題とか文字コードの問題なのか今となってはわからない。

投稿者 shoda T. : 2007年10月26日 13:23

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