2007年12月 バックナンバー

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2007年12月27日

2.5GHz帯事業免許はKDDI陣営とウィルコムに(ニュースの視点)

21日、総務省は臨時の電波監理審議会を開催し、2.5GHz帯の事業免許(特定基地局の開設計画の認定)をワイヤレスブロードバンド企画とウィルコムに割り当てる答申を受けた。
2.5GHz帯の割り当てはWiMAX事業等の広帯域移動無線アクセスシステム(BWA)向けのもので、総務省が電波監理審議会に諮問していたもの。
ワイヤレスブロードバンド企画はモバイルWiMAXで、ウィルコムは次世代PHSで事業化する。

これを受けて同日、ワイヤレスブロードバンド企画(WBB企画:KDDI、インテル、JR東日本、京セラ等が出資)は今後の事業方針の説明会を開催した。
それによれば、2009年2月に試験サービスを東京23区と横浜市で開始し、2009年夏には商用サービスに移行する予定。
商用サービスでは、2012年度末までに人口カバー率90%を超えるエリアを整備する。料金は5000円以下の定額制を想定している。
一般向けの商用サービスの他、MVNO(仮想移動体通信事業者)が希望すれば参加は歓迎する、としているのでWBB企画直営の商用サービス以外にも他事業者の参入や、特定用途に特化したサービスが行われる可能性も高い。

一方、選に漏れたオープンワイヤレスネットワーク(OpenWin:イー・モバイル、ソフトバンク等が出資)とアッカ・ワイヤレス(NTTドコモ、アッカ・ネットワークスが出資)は「まったく受け入れられない」とするコメントを発表した。

OpenWinは

>>この評価については、まったく納得できないし、受け入れられない。
>>我々の要望が反映されていないことは、誠に遺憾である。

とのコメントを発表した(http://openwin.jp/pdf/071221.pdf)。
なお、発表は主文(上記の二文)のみで今後の対応等に言及はない。

一方、対照的なのがアッカ・ワイヤレスで、「最もオープンなMVNOを提唱してきた」にも関わらず「当社が評価を受けなかったことは誠に遺憾」とコメント(http://www.acca.ne.jp/release/071221.html)するとともに、今後の対応として、引き続きWiMAXを活用したBWA市場参入を目指すとしている。

具体的方策として、今回認定された事業者からネットワークを借り受けるMVNOとして参入する意向や、将来別の周波数帯の割り当てが実施されれば、事業者認定の申請を行うこともありうることなどを挙げている。

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投稿者 shoda T. : 12:38 | コメント (0) | トラックバック

2007年12月20日

2007年のグーグル検索キーワードの一位は「Yahoo」(ニュースの視点)

19日、グーグル日本法人は2007年中(12/15日まで)にグーグルで検索された上位のキーワードを発表した。
総合ランキングの1位?10位は(比較のため右には米Googleの発表を併記)

1. Yahoo 1. iphone
2. YouTube 2. badoo
3. mixi 3. facebook
4. amazon 4. dailymotion
5. 2ch 5. webkinz
6. ニコニコ動画 6. youtube
7. 楽天 7. ebuddy
8. wiki 8. second life
9. 地図 9. hi5
10. 天気(天気予報) 10. club penguin

で、今年の特徴的なものは『ニコニコ動画』と『脳内メーカー』(17位)程度で、大半がサイト名が占めており、ほとんどはブックマーク代わりに使われているようだ。
人名では総合、女性の両方で『中川翔子(しょこたん)』が一位、男性では『小島よしお』が一位だった。作品名では『花より男子』が一位。

しかしGoogle でYahooを検索って・・・
ま、年間通じて話題を引っ張るほどの物がない、とも言えるのだろが、ブックマーク代わりの使い方が圧倒的だとしたら、なんとももったいない使われ方しかされてないってことになるわけだが・・・

ちなみに参考のために右に併記した米Googleの発表内容でも badoo、facebook、webkinz(ぬいぐるみ付き?)、hi5、club penguin(子供向け)などの SNSや、dailymotion(ビデオ配信)、やebuddy(IM統合サービスサイト)、second lifeなどのWEBサービスが占める割合が高い。
日米(実際は米国ではなく世界中からのアクセス)の共通項はわずかに YouTube だけ、と言うのはなかなか意味深だが・・・

#なお、米Googleの発表は単純なアクセス数のランキングではなく、上昇
#率も加味されたランキングなので多少の傾向の違いはあるかもしれない。

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投稿者 shoda T. : 23:04 | コメント (0) | トラックバック

2007年12月08日

今日は何の日?(日常非日常)

TVは見ないので本当のことは知らないが、今夜のNHKニュースで、今日がパールハーバーの日だったことに全く触れなかったという。
それはニュースになるような行事が行われなかったからだろうか?
そんなことはありえないと思うのだが、もしかするとNHKの今日的基準からは、その種のニュースはずっと重要度が低い、と言う判断からなのだろうか?

いずれにしても、1945年の12月8日、日本はハワイの真珠湾を奇襲攻撃し、日米は交戦状態に入った。奇襲攻撃と言うけれど、実際奇襲攻撃であったわけだけど、日本の暗号通信は米国に筒抜けで攻撃以前に米国はこれを察していたというのは良く知られた事実。
比べて、日本の米国大使館はこの暗号通信の解読に手間取って、本来は攻撃以前に宣戦布告するはずだったのが(つまり奇襲ではないということ?)遅れてしまい、結果的に奇襲攻撃になってしまったと言われてもいる。
何が真実か・・・それはわからない。しかし、日本が日米開戦の緒を切ったのは事実。それはさながらパンドラの箱を開けるにも等しい愚挙であったのは歴史が証明済み。

そしてその35年後・・・1980年12月8日、ニューヨークの自宅に帰宅中、車を降りたジョン・レノンは熱狂的ファンに射殺された。

いずれにも共通するのは、質的にはかなり違うかもしれないが、根底にあるのが狂気だということ。
犯人はジョン・レノンを神格化するほど熱狂的ファンであったがために、その狂気が本当にジョンを神格化してしまったわけだし、いくら経済的に追い詰められていたとは言え、はるか太平洋を越えて米国に攻め入った日本の軍人たち・・・そこには狂気以外のものを読み取ることは不可能だ(-_-;)

それにしても、開戦の日の歴史をNHKは何を考え意図して無視してしまったのだろうか?
きな臭い空気に充満している今の日本だからこそ、気になって仕方ない。

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投稿者 shoda T. : 23:49 | コメント (0) | トラックバック

2007年12月05日

『IPAが警告 - Winny以外も危険』って何をいまさら(ニュースの視点)

4日、情報処理推進機構(IPA)は、「Winny(ウィニー)」などのファイル共有ソフト経由の情報漏えいに関する相談が一向に減らないとして、改めて警告した。IPAでは、Winny以外のファイル共有ソフトも情報漏えいなどの危険があるとして、使用しないよう呼びかけている。
IPAによれば、寄せられる質問や相談の中には、


Winnyは危ないので使うなと言われたので、Share(シェア)を代わりに使っていたら、Share経由で情報が流出してしまった

とか

ファイル共有ソフト「LimeWire(ライムワイヤー)」経由でユーザIDとパスワードを流出させてしまい、不正アクセスに悪用された

等々、Winnyさえ排除すれば安全と言う思い込みも多いという。

ファイル共有ソフト経由の情報漏えいの多くは、「Antinny(アンチニー)」などのウイルスが原因となっている場合のほか、ユーザの操作ミスや設定ミスによっても起こる。IPAでは、「ファイル共有ソフトを利用し続ける限りは、情報漏えい事故はなくならない」として、Winnyに限らずファイル共有ソフト全般について使用しないよう呼びかけている。

何をいまさら、と言う感じもあるが、Winny だけをエスケープゴートにしておけば良いとする風潮が少しでも改善されるなら、IPAに限らずマスコミ等ももっと積極的にファイル共有ソフトそのものの持つ「危うさ」を強調すべきだろう。
もちろん過剰反応は禁物だが、何かを共有すると言うことはギブ&テイクが根本にあることを忘れてはならない。
ファイル共有ソフトに限らず、Windows の共有機能等々、「共有」と言うキーワードには、自分の欲しいものを(他から)得るだけでなく、自らをさらけ出す面が必ずあるという点こそ強調すべきだ。
Winny などの固有名詞にこだわりすぎたツケがまだまだ残っているということを、IPAをはじめ警察・検察やマスコミ等々もっと心すべきだ。

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投稿者 shoda T. : 22:56 | コメント (0) | トラックバック