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2008年02月14日

Yahoo!はMicrosoftの買収提案を正式に拒否。(ニュースの視点)

1日(米国時間)にMicrosoftはYahoo!に対して総額446億ドルの買収を提案したことを明らかにしたが、これに関し、9日(米国時間)米Yahoo!の取締役会は Microsoftによる買収提案について議論、「当社の価値は446億ドル以上ある」との主張から、米Microsoftの買収提案を正式に拒否。11日、Microsoftへ提案を受け入れないという内容の書簡を送った。

Yahoo!の提案拒否は予想されていたが、今後の展開は不透明だ。Microsoftが買収金額を50億?120億ドル程度上げるという見方が多いが、Yahoo!は何年も赤字を続けており、Microsoftの提示価格31ドル/株に対し、前日の株価は19ドル18セントだ。
Microsoftは以前は1株あたり40ドル以上を支払う用意があったと言う報道もあるが、Microsoft関係者は「我々の評価では、Yahoo!の価値は報じられた数値の範囲だ」としている。

一方、米下院司法委員会の反トラスト小委員会は本件についての公聴会を8日に開き正当性を精査する姿勢を示している。買収に対し許認可権限を持つ米司法省も、本件の審査に「関心」があると表明しているが、Microsoft がYahoo!を併合しても、シェアとしてはGoogleに遠く及ばないことから、もし両者が合意に達すれば、すんなり認可される見通しだという。

Yahoo!はパートナ企業のみならず米Googleなどのライバル企業にも接触し、Microsoftの買収提案に対抗できる策を模索している。しかし乗ってくるライバルは現れない。
ただ1社、買収阻止可能な資金を持つのはGoogleだが、独占禁止法に触れる恐れがあるため手は出せないだろうと云われている。またYahoo!が米AOLやGoogle等と提携しても、Microsoftの提案を受け入れるほどのメリットがないのも事実。

買収提案を正式に拒否したものの、業績の良くないYahoo!にとっては、出来るだけ高くMicrosoftへ売るのが最終目的だろう、と言うのがもっぱらの噂。

投稿者 shoda T. : 2008年02月14日 22:10

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