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2008年07月16日

新国立劇場の鵜山芸術監督(演劇部門)更迭される?(ニュースの視点)

6月30日、新国立劇場運営財団は同劇場の次期芸術監督として、演劇部門に宮田慶子氏、オペラ部門に尾高忠明氏を決定したと発表した。
次期芸術監督の任期は2010年9月から3年間だが、ふたりは準備のため今年9月から同劇場芸術参与に就任する。
なお現在の演劇部門の芸術監督である鵜山仁氏は昨秋就任したばかりで、理事会では続投を望む声もあったが、理事会では決定出来ず最終的に遠山敦子理事長に一任となり、宮田氏に決まったという。
鵜山氏について遠山理事長は「新国立劇場以外の仕事が多忙で、現場とのコミュニケーションが難しかった」などを理由としている。

これに対し、14日、井上ひさし氏や蜷川幸雄氏ら演劇関係者12人と日本劇作家協会、日本演出者協会、国際演劇評論家協会日本センターの3団体が芸術監督の選定の経緯を明らかにするよう求める声明を出した。
声明内容および理事会での経緯等については下記ページに詳しい。

http://www.stageweb.com/2008/07/post_81.html

「多忙」と言うことであれば、宮田氏もまた多忙、さらにオペラ部門の尾高氏や、先に決定している舞踊部門のデビッド・ビントレー氏はともに海外の役職を兼任したままでの就任だから、さらに多忙な身のはず。

それにしても二年も先の人選を今決定するのは、作品の準備等に時間がかかるからだとか。
しかし上記ページによれば、まだ理事会での選考の話し合いも行われていない6月8日に、2011年秋の新作について永井愛氏に依頼が(非公式に?)行われたようだ。その際に担当監督は鵜山氏ではないと言われたという。つまり理事会は名ばかりで、それ以前に理事長やその取り巻きで内々に決定が行われていたと言うことか。

鵜山氏は文学座の、宮田氏は青年座の看板演出家だ。そんなことが関係あるのか、あるいは別の派閥争いがあるのか、真相は謎だが、何らかの軋轢や主導権争いがあるのは確かなようだ。
なお、鵜山氏は魑魅魍魎の策謀に巻き込まれるのが嫌だからか、(他の人に決まったのなら)それはそれでいいじゃないか、と静観の構えのようだ。

投稿者 shoda T. : 2008年07月16日 19:12

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