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2008年09月11日

工業用限定の「事故米」を複数業者が食用に転売。(ニュースの視点)

5日、農林水産省は、基準値を超える残留農薬が検出されたりカビが生えるなどしたため食用には適さないとして、糊などの工業用の使用に限定された「事故米」を、大阪の米穀加工販売会社「三笠フーズ」が食用として不正に転売していたと公表した。
10日には、愛知県内にある飼・肥料卸などの2社が、工業用糊とする目的で国から購入した事故米(有機リン系殺虫剤「メタミドホス」の汚染米)を目的外で使用したり転売していたと発表した。
11日には、「浅井」から不正転売を受けた三重県の米穀販売「ノノガキ穀販」は、事故米862トンを愛知、岐阜、三重および京都の業者に食用として売却していたことを明らかにした。

三笠フーズも愛知の二社(「浅井」と「太田産業」)も同様に、二重帳簿を作成するなどして農水省のチェックを免れていたという。また、転売経路は複数社を経由するなど(その中には目くらまし用に設立されたとみられるペーパーカンパニーもある)組織的かつ悪質。
この三社以外にも業界内では普通に行われているという見方もある。

三笠フーズについては農水省に昨年、転売に関する情報が寄せられており農水省は同社に数度立ち入り調査をしたものの、同社の転売の事実は確認出来なかったと言う。
ただ・・・この場合に限らず、定期的な立ち入り調査等は日程を通知して実施されているようで、二重帳簿まで作っているような確信犯に対して、どれだけ効果あるのか疑わしい。

投稿者 shoda T. : 2008年09月11日 21:04

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