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2008年11月13日

悪質業者のネット遮断で迷惑メールの流通量が75%減。(ニュースの視点)

12日、セキュリティ企業の英ソフォスは、同社が観測する迷惑メールの流通量が、11日に急減したことを明らかにした。
理由として、米国サンノゼに拠点がある「McColo」という迷惑メール送信事業者に対するインターネット接続を大手ISPの2社が遮断したことを挙げている。
McColoが運用するネットワークやサーバは以前から悪名高く、世界中に出回っている迷惑メールの50%から75%に関与していると云われていた。
同社のネットワークからは、迷惑メールそのものだけではなく、迷惑メールの送信命令も送られていたのみならず、ウィルス(マルウェア)などを売買および配布する場所にもなっていたという。

セキュリティ研究者などが、McColoにインターネット接続を提供しているISPに対し、McColoの詳細を報告するとともに対処を求めていた。今回、大手ISP の二社(McColoの通信量の90%以上を占めていると云われている)が応じた結果、英ソフォスによれば、ネット遮断された時刻前後に同社が観測する迷惑メールの流通量が急減し、同日13時以降の流通量は午前中と比較すると、およそ4分の1になったと言う。

実際、私の方に届いているウィルスやスパムメールも、ここ数日は先週に比べて半減とは言わないけれど、2、3割は減っている。
今後もこの傾向が続くのか、締め出された業者がさらに分散化し、元の黙阿弥となるのかは予断を許さないが、送信元を遮断するのが最も効果的であることは今回の試みを待つまでもなく明らかなのだから、各国のISPも、もっと積極的に対策してほしいものだ。

投稿者 shoda T. : 2008年11月13日 18:39

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