#mixi日記からセルフ転載&加筆(ぉ
懐かしさに思わず反応
http://jibun.atmarkit.co.jp/ljibun01/rensai/adventurer/055/01.html
でも、彼らはコピーマシンを売っていたのでもなければ、二流を目指していたわけでもない。彼らの真骨頂はソフトにあった。
タンディなんかに(売り上げが)及ばなかったのは、けっしてS-100を採用したからじゃないよ>>脇英世先生
#大衆化路線をとるか、ニッチでも一流を目指すかは戦略の違いであって、数売れば勝利かというと・・・これだけ長い間、先生業をしていて未だにそんなことにも気づかないとはかわいそうな人だ(-_-;)
比較のために:
IMSAI の最新マシーン(たぶん、今も入手可)。
http://www.imsai.net/products/IMSAI_series_two.htm
中身(CPU)はZ80 50MHz に代わってるけど、箱はほぼ当時のデザインを再現している。
なお、当時のモデルは IMSAI 8080で、CPUはその名の通り Intel 8080A 2MHz を使っていた。
これが出たのが1975年(?)だから、Series 2 までほぼ30年。その間にクロック数は25倍になったことになる。
#もちろん50MHzが2005年の最速というわけではない。たぶん、半導体技術、あるいは回路構成的にZ80というレガシーモデルなCPUはこれ以上の高速化が無理、と云う側面が大きいのだと思う。
さて、一方のクロメムコだが・・・知っている人は知ってるが、実は今も会社に一台あるのだが・・・ちょっとあれこれあってすぐには写真が写せない(笑
それに、うちにあるのは Z-2 という二代目のシステム(これは名機。高かったが)で、一代目とは全く似てない。
ずいぶん大きく見えるが気のせいではない(笑
パネルは8インチFDが入る高さになっている(うちにあるのは5インチモデルだが筺体は同じ)。
というわけで、上記も含め、とりあえずネットから写真を拝借してきた。
左が Cromemco Z-1 で、右が IMSAI 8080 である。
これだけを見ると、脇先生が言うように、クロメムコはデッドコピー品・・・
違うのだ。
実はクロメムコはIMSAI のケースをそのまま使っているのである(色とロゴだけを塗り替えた、所謂OEMである)。このZ-1モデルはそんなに長くは売ってなかったと思う。すぐに独自のZ-2(上記)にモデルチェンジしたから。
クロメムコの真骨頂は、実は外からは分からない。
まず、中の基板が独自のもので、Z80 4MHz を使った「ZPU」と云うボードである。これは単独でも売られていたが、高価だがそれだけの性能もあった。
IMSAI が採用していたバスは、のちに S-100 バスとして規格化されるのだが、この規格化に一役買ったのもクロメムコである。ただ、元々の S-100 バスはのちに標準バスと云われるようになるわりには、標準化を考えて作られたものではなく、単に Intel 8080 CPU の外部信号をほとんどそのまま出しただけの「素人的」なものだ。
クロメムコは、Z80 と云う、全く違うCPU(イチオウ、設計者は8080の開発者だし、似た部分も多いには多いが・・・)をかなり苦労して 8080化している。
クロメムコのもうひとつの特徴は、C-DOSと云うDOSをはじめとしたソフトウェアにある。
なお、C-DOSも完全なオリジナルのOSではなく、CP/MをOEM購入し、徹底的にカスタマイズ(Z-80化も含む)したものだ。
この二つの特徴が、やがて Z-2 と云う、パネルスイッチも何もない、外部にCRT端末を接続した完全なC-DOSマシーンとして開花するわけだ。
脇先生は、そういう肝心な部分は何もご存じなかったようだ :-)
なお、下はこの種の完成品として販売されたパソコンとしては世界で最初の製品と言われている MITS のAltair 8800 である。
もちろん、この当時はまだ「パソコン」と云う言葉はなかった。
...
投稿者 shoda T. :
10:46
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