2009年12月17日
MSN中国「Juku」サービスでコード盗用を認める。 | (ニュースの視点) |
15日(米国時間)、MicrosoftはMSN中国のサイトで公開されたマイクロブログ(Twitter様のもの)「Juku」のプログラムの一部に、マイクロブログサイトのPlurkのユーザーインターフェースおよびコードを盗用したものが含まれていたことを認め謝罪した。
これはPlurkが14日にUIおよびコードの盗用があるとして非難したのを受け Microsoft は Juku の公開を停止するとともに調査を進めていたもの。
Microsoft によれば、Juku のコードは、同社やMSN中国のジョイントベンチャーではなく、サードパーティーによって作成されたものだと言う。
Microsoft は「ベンダーは現在、提供したコードの一部が実際にはコピーされたものであると認めている。これは明らかにMSN中国のジョイントベンチャーとベンダー間の契約違反であり、知的財産を尊重するMicrosoftのポリシーにも矛盾している」との声明を発表した。
Plurkは「なぜ当社に断りもなく、まだ誕生してまもない革新的なサービスを故意に真似るような逸脱した行動をMicrosoftが取ったのか、自社で独自に革新的なサービスの開発を進めようとしなかったのはなぜなのかという問いを投げかけつつ、いまだにショックを隠せない」と、公式ブログに記しているが、今後の対応についてはさまざまな選択肢を検討中であるとして、まだ明らかにしていない。
Twitter 人気の高騰により、多くのプロバイダやサイトが類似サービスの提供を始めているが、早々に自社開発出来るところはわずかで、どうしてもサードパーティに頼らざるを得ない。しかも開発能力のあるところは少ないため、複数から受注する開発元もあるはずだ。
しかも「後追い」の場合、どうしても納期も短く設定されがちで、盗用や流用が発生しがちだ。それに加えて、発注元は仕様や内容に十分な理解のないところが担当することも多く、チェックはほとんど無いに等しいことも多い。起こるべくして起きた事件とも言える。
他にも同種の「事件」は多く、Microsoft もWindows7のインストール支援ソフト「Windows 7 USB/DVD Download Tool」でGPLなソースを使っていることが発覚、同ソフトをGPLに基づくオープンソースソフトウェアとすることを余儀なくされたばかり。
特に今回のように、それでなくとも「流用」や「コピー」は当たり前のように行われてると云われる中国でのことだから・・・発注・管理の大元としての Microsoft の過失責任は大きいと言える。
#まぁ、他人ごとでもないけれど(-_-;)
投稿者 shoda T. : 2009年12月17日 17:23
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