2010年12月 バックナンバー

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2010年12月24日

2010年の十大ニュース。(ニュースの視点)

まず、読売新聞の「読者が選ぶ10大ニュース」は

1.尖閣諸島沖で中国漁船が海保巡視船と衝突、海上保安官が撮影ビデオを
流出
2.ノーベル化学賞に根岸氏、鈴木氏
3.宮崎で「口蹄疫」発生
4.113年間で最も暑い夏、気象庁発表
5.鳩山首相退陣、後継に菅副総理・財務相
6.小惑星探査機「はやぶさ」帰還
7.参院選で民主大敗
8.野球賭博関与で琴光喜ら解雇
9.郵便不正事件の押収証拠改ざんで大阪地検特捜検事を逮捕、村木元局長
の無罪確定
10.サッカーW杯、日本は決勝T進出

となっている。

毎日新聞の「あなたが選ぶ 2010年重大ニュース」は、まだ投票中で結果は出ていない。
朝日新聞や産経新聞は、特にこの種の集計はしていないようだ(常時、その時点でのよく読まれている「重大ニュース」を集計しているので、それで充分と考えているようだ)。

時事通信社が選んだ2010年の十大ニュースは

1.尖閣沖で中国漁船衝突。映像がネット流出
2.大阪地検で証拠改ざん。検事、元特捜部長ら逮捕
3.鳩山退陣、菅内閣が発足。参院選で民主大敗
4.小惑星探査機「はやぶさ」が7年ぶり帰還
5.野球賭博で大関琴光喜ら解雇、力士多数が謹慎休場
6.円高で6年半ぶり市場介入。ゼロ金利復活
7.記録的な猛暑、熱中症による死者多数
8.宮崎県で口蹄疫、牛豚29万頭を処分
9.日本航空が経営破綻、改革・再生へ
10.普天間、「辺野古」で日米合意。社民は連立離脱。

となっている。

共同通信や在京新聞など8社の社会部長らが選んだ今年の10大ニュースは

1.小沢一郎民主党元代表の強制起訴決まる
2.郵便不正事件で大阪特捜が証拠改ざん・隠蔽
3.尖閣沖中国漁船衝突、海保ビデオ流出
4.菅内閣誕生。参院選で民主大敗
5.「所在不明」高齢者各地で相次ぐ
6.裁判員裁判で死刑判決、無罪も
7.「はやぶさ」が小惑星の微粒子持ち帰る
8.北朝鮮が砲撃、半島情勢緊迫
9.チリ鉱山事故で奇跡の救出
10.公安情報流出、警視庁が内部調査。

となっている。

一般ニュースではないが、日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)が発表した「JNSA 2010 セキュリティ十大ニュース」(セキュリティ十大ニュース選考委員会が選んだ)は

1.深刻な情報流出続発
2.WikiLeaksを舞台に震撼が!?
3.クラウドセキュリティマネジメントの国際標準、日本発で検討スタート
4.ガンブラーウイルス改め『ドライブ・バイ・ダウンロード』攻撃
5.図書館システムのDoS濡れ衣
6.スマートフォンのセキュリティ悩み
7.制御システムを狙ったウイルス発生
8.Google、中国から撤退
9.イカタコウイルス作者 器物損壊容疑で逮捕
10.検察による証拠改ざん

となっている。
一般ニュースと共通なのは10.のみだが、検察という「真実」を追求すべき組織による証拠改ざんの衝撃がいかに大きかったかということか。

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投稿者 shoda T. : 20:28 | コメント (0) | トラックバック

2010年12月10日

ノーベル平和賞に対抗して中国は「孔子平和賞」を設立?(ニュースの視点)

9日、中国が設立した「孔子平和賞」の第一回授賞式が北京で行われた。
初代の受賞者には台湾の連戦・国民党名誉首席が選ばれたが、同氏の出席はなく、代わりに「平和の天使」と呼ばれた少女がトロフィーを受け取るなど、華やかさに欠ける式典だったようだ。

連戦氏の関係者は「受賞の連絡は届いていない」とコメントしている。

この賞は、今年のノーベル平和賞に中国の民主活動家、劉暁波氏が選ばれたことに対抗して創設されたとの見方が一般的。
賞金も1万5000ドル(約126万円)と、ノーベル賞の約1%程度で、いかにも間に合わせの賞と云う感は免れない。

そのノーベル平和賞の授賞式だが、10日(ノルウェー時間)にオスロで開かれるが、受賞者の劉暁波氏が出席出来ないだけでなく、中国に同調したロシアなど19ヶ国から欠席の回答があったという。19ヶ国のうち、どれだけが中国との関係を配慮しての欠席なのかは不明。

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投稿者 shoda T. : 18:20 | コメント (0) | トラックバック

2010年12月09日

東京都の青少年健全育成条例の(再)改正案に抗議続出。(ニュースの視点)

東京都は11月30日開会の定例都議会に青少年健全育成条例の改正案を再提出したが、各方面から反対の声が上がっている。

「非実在青少年」と云う奇妙な用語で有名になった改正案は今年6月の定例都議会に提出されたが否決された。
同条例は性行為を描写した漫画やアニメについて、場合によっては18歳未満への販売を自主規制することを出版社に求め、「不健全図書」に指定したものは都自身が販売を規制できる、と定めている。

旧改正案では対象を18歳未満にみえるキャラクター(「非実在青少年」)の性行為に限定していたが、今回はこの規定を削除。
1.刑法など刑罰法規に抵触する性行為
2.婚姻を禁止した近親者間の性行為
などを描写した作品が自主規制の対象となり、都議会が否決した旧改正案より、実質的には規制対象が拡大している。

これに先立ち、11月25日に開かれた日本ペンクラブ(阿刀田高会長)の理事会では、今回の改正案への批判が相次ぎ「6月定例都議会で否決された改正案よりも規制対象が拡大している。基本的な性格は変わっていない」として「言論・表現の自由をゆがめ、プライバシー空間にまで行政・公権力の関与・介入を許すものとして、改めて反対する」との反対声明が採択された。
同日、東京弁護士会も反対を表明した。
11月29日、日本漫画家協会(やなせたかし理事長)、21世紀コミック作家の会(さいとう・たかをなど5人が理事)およびマンガジャパン(水島新司代表)も反対声明を発表した。

1日、共産党都議会議員団は「議会で否決された案と実質的に同じものを繰り返し提出することは、都民と関係者、都議会に対する挑戦だ」として、石原慎太郎都知事に対し改正案の撤回を求めた。

民主党の都議会幹部は「ここまで修正した以上、賛成せざるを得ない」としていたが、民主党内には反対意見も多く、調整が続いていると云う。

その他、作家や漫画家等を中心に多くの反対の声が上がっているが、一方行政側として大阪や京都などで追随するような条例策定の動きもある。

8日、角川書店の井上伸一郎社長は自身の Twitter で来春の「東京国際アニメフェア」(実行委員長・石原慎太郎都知事)への出展を取りやめることを明らかにした(以下が全文)。

>>さてこの度、角川書店は来年の東京アニメフェアへの出展を取りやめる
>>ことにいたしました。マンガ家やアニメ関係者に対しての、都の姿勢に
>>納得がいかないところがありまして。

来年の東京国際アニメフェアは3月24~27日、東京ビッグサイトで開かれる予定だが、角川書店は、関連するアニメ製作会社などにも参加取りやめを呼びかけていると云われている。

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投稿者 shoda T. : 12:22 | コメント (0) | トラックバック

2010年12月03日

新語流行語大賞・・・(ニュースの視点)

今年もこういう季節になりました。さすがに十大ニュースの方はまだこれからだと思いますが、流行語についてはすでに「勝負」は決まってるわけで、あちこちから発表されてます(^^ゞ

まず、自由国民社の「現代用語の基礎知識」の審査委員会が選ぶ「ユーキャン新語流行語大賞」
http://singo.jiyu.co.jp/

トップテン年間大賞:
・ゲゲゲの~
トップテン(発表順。順不同なのか、特に番号付けはなし):
・いい質問ですねぇ
・イクメン
・AKB48
・女子会
・脱小沢
・食べるラー油
・ととのいました
・~なう
・無縁社会
特別賞:
・何か持っていると言われ続けてきました。今日何を持っているのか確信しました・・・それは仲間です。

「~なう」と、その受賞者(梅崎健理:スーパー高校生)と云うのに、もの凄い違和感を覚えたのは私だけではないはず(-_-;)
これ、特定の個人に還元されるような言葉ではないですし、今年?違うように思うけど(-_-;)

次に、ネット流行語大賞実行委員会(事務局・産経新聞Web面編集担当)が選んだ「ネット流行語大賞2010」。
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/101202/its1012020803001-n1.htm

金賞:そんな装備で大丈夫か?
銀賞:流出(sengoku38)
銅賞:~イカ? ~ゲソ
4位:本田△
5位:\どや/
6位:~とかマジ勘弁www
7位:ルーピー
8位:岡ちゃん、ごめんね
9位:イイネ!(いいね!)
10位:胸熱(何か胸が熱くなるな)

当たり前ですが、それぞれに全然違うものが選ばれてます。
それにしても、ここまで違うと爽快と云うか、いかに本気の流行語がないかが丸わかりです(笑

同じくネット流行語大賞実行委員会の「女子中高生ケータイ流行語大賞」
http://sankei.jp.msn.com/economy/it/101202/its1012020847002-n1.htm

金賞:なう(なうい)
銀賞:あげぽよ
銅賞:どうかしてるぜっ
4位:イイネ!
5位:うけぴー
6位:ありえんてぃ
7位:どゆこと!?
8位:うぇーい
9位:アラシック
10位:ポイポイポイポポイポイポピー

しかし女子中高生ケータイの金賞も違和感ありますねぇ。「なう」と「なうい」ではぜんぜん意味が違うと思うんですが。
それに、「なうい」って何十年か前の流行語(笑

他に、Yahoo!とかあちこちのサイトでも選んでますが、まだ発表は出揃ってないようです。

#えっと・・・総じて半分も知りません。と云うか、大半が普通の言葉。
特定のセグメントで、それなりの意味を持って使われたので、そのセグメントでだけ受けた、そんな言葉が大半な気が・・・
こういうのって新語とか流行語って言うんでしょうかねぇ。
疑問多々あり、です。

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投稿者 shoda T. : 18:37 | コメント (0) | トラックバック