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2011年03月10日

日立製作所、HGST を売却。世界のHDDメーカは二強時代に。(ニュースの視点)

7日、日立製作所は100%子会社のハードディスク(HDD)メーカーである日立グローバルストレージテクノロジーズ(HGST)を、米ウェスタンデジタル(WD)に約43億ドル(約3500億円)で売却すると発表した。
WDは日立に対し7億5000万ドル相当のWD株式と、残り35億ドルを現金で支払い、日立はWD株の約10%を保有する筆頭株主として事業に関わる。

公正取引委員会など各国の規制当局からの許認可が必要なのでまだ確定ではないが、順調に行けば売却手続きは今年9月までに完了する見込み。

HDD事業において、現在はWDが世界第一位で、HGSTは第三位と見られるが、統合後は、WD が世界市場の約45%を、二位の Seagate が約30%を占めることになる。ただ、現在 WD と HGST から分散購入している顧客が、全てを WD に集約するとは限らない(危険分散の観点から)ので、WDのシェアはもう少し少なくなる可能性が高い。
残りを Samsung と東芝が分けており、現在は実質的にこれ以外にメーカーはない。

現在のハードディスク技術への流れを見る時、ヘッドなどの構成技術はIBMが、外部へのインターフェース技術はWDが開発したものが源流となっている。IBMのHDD部門を買収して成立した HGST と WD が統合され最大のメーカーが生まれるのは、技術の流れから見ても興味深いものがある。
ただ、市場的にはNANDフラッシュを使ったメモリードライブが成長株でありHDDはコスト競争も激しく、最大企業となっても順風満帆とはいかない。

投稿者 shoda T. : 2011年03月10日 22:05

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