« 潮時 | トップ | Adobe vs MS: PDFを巡る奇妙なたたかい »

2006年06月07日

炎上ブログ?(ことばの杜から)

日経BPのWEBポータルの一つ、SAFETY JAPANに

[企業・経営]花岡信昭:ブログ再炎上、きっかけはアイドル名と句点

と言うコラムが出ている。
これは何か書かなくちゃと思ってたら、ひろ2号氏に先を越された(笑)ので、別のことを書こう:-)

花岡氏は既存マスコミの生粋エリートらしいから、論調も既存マスコミ(と云うか新聞)べったりなのはわからなくはないが、自分の切りつけた刀で返り討ちにあうような隙は作るなよなぁ、と思う。
そもそものきっかけは、「遷移」と云う言葉を氏が知らなかったのを、まるで自分が使わないのは一般的じゃないからだ、みたいな書き方したり、そこから「モーニング娘。」に話を遷移(と言うより飛躍)して噛み付いたりしたからだ。
なのにその本人が

<<「。」と「、」と「遷移」>>

と、「大なり」「小なり」記号を使って強調してみたり(強調したいのならちゃんと 《 》 みたいな括弧記号があるんだから)

>>当方の言いたかったのは「モーニング娘。」の「。」の使用法は
>>本来の日本語表記とは違っており、その異質感覚とでもいうべき
>>ものが、この少女集団を売り出すときに効果的だったのではないか、
>>といったところだ。

なんて的外れな「指摘」をしてみたり・・・モー娘が売れたのは表記なんて何の関係もないでしょ。と云うか、ファンのどれだけがそんな表記を意識してんの?(笑
#そういうのを後付けの屁理屈って言うんだよ:-)

と云うか、そんな瑣末なことを取り上げるのなら、むしろ「炎上ブログ」と言う表現自体どうにかしたらどうだろう?
この言葉にこそ噛み付くべきじゃぁないのか?
それをまるで無頓着に自身のコラムでも使っている時点で、この人は・・・

論点がボケてしまった。話を本論に戻そう。

この人はコラムで、この自身が経験した「炎上」について

>>という忠告があったりと、すさまじい世界ではある。

と書いている。しかしそうだろうか?
たかが千数百コメントが付いたくらいのことで、私は少しもすさまじいとも思わないし、コメント内容にしても大したものではない。大半は2ちゃんねるで日常的に見られる書き込み内容だ。

どれくらいの人がそのブログエントリーを見たのかは知らないが、このコメント数から類推すると、おそらく数十万は下らないだろう。
たとえば国会議事堂の前に数十万人が集結した場面を考えてみれば良い。そこで壇上に立ち、少し不用意な発言をしたとしよう。すると・・・
ネットを何か特別なものに見立てようとする風潮があるが、要は単に数的なものだけなのだ、違いは。
すさまじいというのであれば、国会におけるヤジの方がよほどすさまじい。わずか数百人の議員しかいない場で、あれだけの数と内容(聞くに堪えないものも多いではないか)のヤジが飛び交う。
エリート中のエリートであるはずの議員さんが、である。
あれに比べれば「ブログ炎上」など何ほどのものだというのだろう。無名の群集がちょっと下品な言葉遣いをしたところで、目くじら立てるほどでもないじゃないか。
現在の花岡氏は「政治アナリスト」だそうだが、群集心理に対してそのような偏った捉え方をしていて、正しい分析が出来るのだろうか?

投稿者 shoda T. : 2006年06月07日 12:25

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://shoda.tk/MT/mt-tb.cgi/289

コメント

コメントしてください

名前とメールアドレスは必須です。メールアドレスはブログ上には表示されません。私に届くだけです。 TypeKey ID のサイン・インも必須ではありません。持ってる方だけサイン・インすればいいです。




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)