2009年01月08日
IPA職員がファイル交換ソフトで個人情報1万6000件等を流出。 | (ニュースの視点) |
6日、独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)は、ソフトウェア・エンジニアリング・センターの職員が自宅パソコンでファイル交換ソフトを使用中に計1万6208件の情報が外部に流出したと発表した。
情報の中には、IPAのイベントで撮影した画像データや、同職員が以前に所属していた企業で取り扱っていた企業や個人情報も含まれていたという。
IPAによれば、この職員は昨年末から自宅のパソコンで「Winny」と「Share」を使用していたが、WinnyやShareの共有ネットワークを介して情報を流出させるウィルス「Antinny.BF」に感染。パソコン内のデータが流出したことは、IPAが1月4日に確認した。
同職員はアンチウィルスソフトをインストールしていたが、パターンファイルの更新頻度が低くAntinny.BFに対応できなかった。
IPAは我が国のITやソフトウェアセキュリティ関係の総本山とも云える組織であり、これまでもファイル交換ソフトの利用による情報漏えいのリスクを訴え、「興味本位で利用するのは止めましょう」と啓蒙してきた。
ま、「紺屋(こうや)の白袴」「医者の不養生」とも云いますし、警官が賭博で捕まったりするのと大同小異?
それにしても無茶苦茶ですね、この人。
Winny等を使うのはまだしも、以前に在籍していた企業の取引先の業務情報等を無造作にパソコンにファイルしたまま放置していたのですか?
ソフトウェア・エンジニアリング・センターはウィルス等に関係しているセキュリティセンターとは別部署とは言え・・・
ネットワーク調査などを手がけるネットエージェントが7日に発表した資料によれば、年末年始におけるWinnyのユーザ数は1日平均およそ24万人、Share は17万人。LimeWireやCabos、あるいはこれらと互換性のあるソフトはおよそ260万人。LimeWireやCabosは大半が欧米ユーザなので単純な比較は出来ないですし、上記職員のように複数ソフト利用者も多いと思われますのでかなり粗い概数となりますが、ファイル交換ソフトの利用者は国内だけでも2、30万人はいるわけですね。
そのうちの何割がウィルスに感染しているか・・・想像するだけでもちょっと怖いです。もちろんファイル交換ソフトを使ってなければ安全か、と言うものでもないですが、ファイル交換ソフトは仕組みや性格上、非常に危険と言うか、運用上の難しさのあるソフトです。その辺りをしっかりと管理出来る能力とスキルがある人でないと使うべきではないでしょう。
当該職員は、自分にはあると思っていたのか、単に無頓着なのか・・・いずれにしても、パターンファイルの更新を怠っていたことは最大の失点ですね。
投稿者 shoda T. : 2009年01月08日 21:41
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