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2009年07月02日

中国でフィルタリング・ソフト「グリーンダム」導入、義務化は延期。(ニュースの視点)

1日、中国で以前から予定されていたフィルタリング・ソフト「Green Dam」が導入された。中国工業情報化部(MIIT)は、「今後、中国国内で生産されるコンピュータには、すべて Green Dam をプレインストールするべきだ」と述べている。

Green Dam はポルノや暴力内容などを含む不適切なサイトをフィルターにかけ、閲覧できないようにするソフトウェア。しかし、国内ユーザからは「閲覧の自由が減る」と同ソフト導入への批判が上がっているほか、国外からも言論の自由を侵害するとの懸念が出ている。

これまでも中国政府はインターネットを厳しく監視してきたが、7月1日以降に中国国内で新規販売されるパソコンに対して Green Dam のインストールを義務化する方針だった。
しかし国内外での反発は根強く、先月半ばには米連邦政府は正式に異議を示した他、業界団体も中国政府に方針の見直しを迫る声明を発表している。

表向きはポルノ・コンテンツの遮断が目的だとしているが、中国政府は Green Dam に限定しているところから、他の目的も隠されているのではないかという懸念もある。
米連邦政府も、同種のフィルタリングソフトは多数市販されているため、 Green Dam に限定すべきではなく、選択の余地を残すべきだとしている。

このほか、Green Dam に対してはぜい弱性を指摘する声もあり、専門家によると、セキュリティ上の危険性は依然として高いという。

中国政府は直前の6月30日になって、義務の実施を延期するよう方針転換をした。ただし、担当省の中国工業情報化部は、今回の延期は Green Dam のインストールに要する時間的猶予を求めていたメーカーの声に応えたものだとしており、いずれ義務化する方針には変わりはないようだ。

投稿者 shoda T. : 2009年07月02日 16:34

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