2008年10月 バックナンバー

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2008年10月30日

米Christian Science Monitor紙がインターネット新聞に移行。(ニュースの視点)

28日(現地時間)、米国の著名な日刊紙の一つであるChristian Science Monitor紙(以下Monitor紙)は、来年4月から紙媒体による発行を止めインターネット新聞に移行する計画を発表した。
紙媒体での発行は週刊とし、有料購読者には毎日のニュースを電子メールで送信する。

同紙は1996年より、Webサイト(http://www.csmonitor.com/)を開設、紙媒体と同様のコンテンツや過去記事のアーカイブなどを提供しており、来春までにさらに内容の強化をはかるとしている。

New York Timesによれば、70年代に22万部を発行していたMonitor紙も、近年は5万部程度まで落ち込んでいるという。

雑誌や百科事典などで完全にインターネットのみに移行した例は幾つかあるが、日刊紙(新聞)ではまだ珍しいと思われるが、今後はこの動きは加速していくのかもしれない。

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投稿者 shoda T. : 12:56 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月29日

早くもAndroid携帯にセキュリティ・ホール?(ニュースの視点)

28日(現地時間)、米Independent Security Evaluators(ISE)は、Googleが開発し、オープンソースとして展開している携帯電話機向けプラットフォーム「Android」にセキュリティ・ホールを発見し、その検証コードを作成したと発表した。

Android携帯で悪意のあるWebページにアクセスすると、任意のコードが実行される可能性があると云う。Androidのセキュリティ構造上、この攻撃の影響はある程度制限されるが、攻撃者はCookieに保存された情報やWebアプリケーションのフォームに入力した情報、保存されたパスワードなどにアクセス可能となる。
ISEは夏にiPhoneのセキュリティ・ホールの存在を公表した企業だが、iPhoneのものとはまた異なるものであるという。
米T-Mobile USAが先日発売した「T-Mobile G1」もこのセキュリティ・ホールの影響を受ける可能性がある。
ただ、今回問題となったモジュールの脆弱性は大元から現在配布されている最新版では修正済みで、Google がこの最新版を適用していなかったようだ。

出自からも当然のことですが、AndroidはAPI等もPC(Linux)によく似ていると云われており、今後の普及が見込まれる以上、PCと同様のセキュリティ攻撃が激化するのは予想されたこと。
しかし、最初のAndroid携帯が出てすぐにセキュリティ・ホールが発見されてしまったということは、すでに密かに攻撃が始まってる可能性もあるわけで・・・PCと同様のイタチごっこが携帯の世界でも繰り返される予感が。

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投稿者 shoda T. : 23:54 | コメント (0) | トラックバック

2008年10月16日

次期Windowsは「Windows 7」に。(ニュースの視点)

14日(米国時間)、米Microsoft副社長のMike Nash氏はWindows Vista関連ブログで、現在開発中の次期Windowsの名称を「Windows 7」にすると発表した。ただし、バージョン番号は ver 7.0 ではなく ver 6.1 となる。

このバージョンは当初「Vienna」という開発コード名で呼ばれていたが、昨年あたりから「Windows 7」という開発コード名に変更されたと報道されていた。開発コード名がそのまま正式名に移行するのは珍しい。

今回はメジャーバージョンアップに当たるとNash氏は述べており、そのためバージョン番号も ver 7.0 になると予想されていた。それを敢えて 6.1 とする真の理由は不明だが、そもそも Windows のバージョン番号はこれまでも通常の意味でのバージョン番号と言うより、極めて「政治的」な意味合いが強く、今回もその轍を外れるものではないということか。

7.0 ではなく 6.1 となる理由と、それにも関わらず Windows 7 と呼ぶ理由についてNash氏は同日のブログで説明している。
http://windowsvistablog.com/blogs/windowsvista/archive/2008/10/14/why-7.aspx

それによれば、7.0 でなく 6.1 であるのは、「確実に顧客の望み通りのアプリケーション互換性を確保する、という我々の決意」を示すものだという。
つまり 7.0 としたのでは、互換性を損ねるほど大きな変更が加えられたと言う疑惑をユーザに与える可能性が高いということか。

ではなぜ Windows 6.1 ではなく、Windows 「7」なのか?
「7」はバージョンではなく世代を示すものだという。すなわち

1.Windows 1.0(ver 1.0) #カッコ内はバージョン番号。以下同様。
Windows 2.0(ver 2.0)
Windows 3.0(ver 3.0)
2.Windows 3.1(ver 3.1) / Windows NT
3.Windows 9x(ver 4.x)
・Windows 95(ver 4.0)
・Windows 98(ver 4.0.1998) / Windows 98SE(ver 4.0.2222)
/ Windows Millennium(ver 4.90.3000)
4.Windows 2000(ver 5.0)
5.Windows XP(ver 5.1)
6.Windows Vista(ver 6.0)
7.Windows 7(ver 6.1)

「世代」とは、メジャーバージョン番号によるものではなく、呼び名に依拠するものだということか。あるいは世代が変わるたびに呼び名のスタイルを変更して来たということか。いずれが卵か鶏かは・・・

なお、リリース時期については当初の予想通り2010年中になるかどうかは微妙だ。

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投稿者 shoda T. : 18:41 | コメント (2) | トラックバック

2008年10月09日

ノーベル賞狂想曲・・・(ニュースの視点)

6日(現地時間)、スウェーデンのカロリンスカ研究所は今年のノーベル生理学・医学賞に、仏パスツール研究所のフランソワーズ・バレシヌシ教授、仏世界エイズ研究予防財団のリュック・モンタニエ博士、独がん研究センターのハラルト・ツア・ハウゼン名誉教授の3人に贈ると発表した。
モンタニエ氏とバレシヌシ氏は、HIV(ヒト免疫不全ウィルス)の発見者として賞金の半額(個々に1/4づつ)を、ツア・ハウゼン氏はHPV(子宮頸がんを引起こすヒトパピローマウィルス)の発見者として残りの半額を受け取る。

7日、スウェーデン王立科学アカデミーは同物理学賞を米シカゴ大学の南部陽一郎名誉教授と日本の高エネルギー加速器研究機構の小林誠名誉教授および京都大学基礎物理学研究所名誉教授で京都産業大学の益川敏英教授に贈ると発表した。
南部氏は1960年に提唱した自発的対称性の破れという理論が素粒子物理学の標準モデルの構築の要となった功績で賞金の半額を受け取る。
南部氏は日本生まれだが1950年代に渡米、後に米国に帰化した。
小林氏と益川氏は1972年の対称性の破れが素粒子(クオーク)にどのように働いているかについての理論に対するもので、賞金の残り半額を二人で等分する。
なお、小林氏と益川氏の理論については、イタリア・ローマ大学のニコラ・ガビボ教授が60年代に基礎となる理論を提唱しており、しばしば「ガビボ・小林・益川理論」として引用されている。このため、イタリアなどヨーロッパを中心として、同氏だけが受賞から外されたのは納得出来ないと反論が出ている。

8日には同化学賞を、米ウッズホール海洋生物学研究所の元上席研究員で米ボストン大学の下村脩名誉教授と、米コロンビア大学のマーティン・チャルフィー教授および米カリフォルニア大学のロジャー・チェン(銭永健)教授に贈ると発表した。
下村氏は、蛍光を発するクラゲのたんぱく質(GFP)の発見の功績で、チャルフィー氏とチェン氏はGFPをトランスジーンとして異種細胞に導入・発現させることに成功し、生体内でのたんぱく質の研究に貢献した功績が評価された。賞金は三等分される。
下村氏は日本生まれだが1960年代に渡米、現在も米国に居住(国籍は日本)。

あと、9日には文学賞が、10日には平和賞、13日には経済学賞が発表される。

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投稿者 shoda T. : 21:36 | コメント (1) | トラックバック

日本人・・・(日常非日常)

ノーベル賞のニュースだけど・・・
なんか都合のいい時だけ日本人扱いしすぎてない?>>マスコミ
南部さんとか、下村さんとか、明らかに「日系」であって、括弧なしの日本人ってのは変でしょ。
その伝で行くと、王をはじめとしてスポーツ界には日本人じゃない人がたくさんいるんだけど、どうよ?

そりゃぁ南部さんも下村さんも教育は日本で受けたかもしれないけど、研究も成果もすべてあっちであっちの資金であげてるわけで、名誉だけ日本製を主張してもねぇ。
それにしても日本人にとって国籍と民族のアイデンティティの関わり方と言うか・・・変なところが多すぎるような気がする。
日本に帰化するだけで、名前まで日本風に変えろと強制したり・・・やっぱり変だ(-_-;)

あぁ、そういえば「日本は単一民族国家」だと言って大臣を棒に振った人もいたなぁ。

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投稿者 shoda T. : 00:50 | コメント (1) | トラックバック

2008年10月06日

新幹線の信号システム障害は障害対策ソフトのバグ。(ニュースの視点)

JR東日本は、9月28日に東北、上越など各新幹線が一時的に運転を見合わせた信号システム障害について、原因は列車の進路を自動制御する装置のハードディスク故障とバックアップ機能の不具合だったと発表した。

障害の直接の原因は、自動進路制御装置でハードディスク内のデータが読み出しエラーのためアクセス出来なくなったためだが、この装置は二重システムになっており、故障を検知すると自動的に予備システムに切り替わるはずだった。が、この切替ソフトウェアにバグがあり機能しなかった・・・

JR東日本は、同日夜に自動進路制御装置のハードウェアを交換することで、復旧しており、何のための二重システムだったのか・・・
ソフトウェアについては10月6日以降に順次改修するとしている。

この障害で、JR上野駅-大宮駅間の上下線で新幹線が約4時間にわたって止まり6万8千人以上に影響が出たほか、仙台発東京行きの「やまびこ202号」と長野発東京行きの「あさま504号」の2本が駅間で停止し、乗客は徒歩で山手線の田端駅へ移動させられた。

障害対策の二重システムが、実際の障害時に切り替わらなかった・・・と云う事故は、実はこれまでも(JRに限らず)各地で何度も起こってます。
しかもそのかなりな割合がバグなんですね。まぁ、確かにこういうシステムは滅多に動作するものではないし、テストし辛い面もあります。
でもねぇ、それが目的のシステムなんだし、我々業界から見たらあり得ないほどの高額な費用を掛けているわけですよ。
根本的な設計や検査・・・なんか納得出来ません(-_-;)

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投稿者 shoda T. : 12:26 | コメント (1) | トラックバック

2008年10月02日

BGMはオリオン頌歌(日常非日常)

  オリオンよ 天にうがたれた蒼き虚無よ
  これから流される赤き血潮の全てを
  あなたに捧げよう
  願わくばオレの身体中の血を一滴残らず
  吸いとってしまわれんことを


オリオンと言うと冬の星座の代表格だが、真夜中になるともう東の空に昇って来ている。
ということは、もう冬が近い?・・・う~む(-_-;)

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投稿者 shoda T. : 01:28 | コメント (0) | トラックバック