シマンテックは国内企業のスパムメール対策についての調査結果を発表した。それによれば、受信メール全体に占めるスパムメールの比率は平均で31%で、企業規模による顕著な差はないという。
一方、スパムに対してすでに十分な対策がされているとしているのは平均で53.2%だが、規模別では大企業(従業員数1000人以上)の76%に対し、中規模企業(100~1000人)で55%、小規模企業(100人未満)では32.5%と中小企業での対策の遅れが顕著だ。
電子メールの受信数は1社あたり1日平均で11万1450通だったが、過去2、3年で変動はほとんどないという。ただし、規模別では小規模企業では1日3234通、中規模企業で6万9191通、大企業では30万3453通と極めて大きな差がある。
また、スパム対策導入で重視する点(複数回答)についても規模別に傾向が異なることがわかった。
大企業 中規模 小規模
====================================================
1.スパム検知率が高い 62% 44.4% 33.8%
2.業務メールの誤検知が少ない 48.8% 41.4% 31.9%
3.導入・保守コスト 34.9% 33.7% 36.9%
大企業では「検知率」が重視されているのに対し、小規模企業ではコストも重要な要素であることを示している・・・
と言うのが、シマンテックの発表内容なのだが、この調査結果・・・かなり違和感がある(-_-;)
いったいどんな人間がレポートをまとめているのだ?
スパム対策が大企業ほど進んでいる、というのは事実だろう。否、スパム対策に限らず、大企業主導で中小は下請け、という産業構造が著しい日本の場合は、たいていこういう傾向が顕著だ。
さらに一社あたりのメール受信数(企業全体 :-)を示して企業規模で大きな差がある、って・・・当たり前だろ?(笑
こういう調査は、一社当たりではなく、一人当たりのメール数を比較してこそ意味があると思うのだが。
さらに驚くべきは、「スパム対策で重視する点」の集計。
「検知率」や「誤検知」を重視する割合があまりに少なすぎないだろうか?
複数回答の結果だと言うが、残りの企業担当者はいったい何を重視しているのだろう?
検知率が悪く誤検知の多いスパム対策ソフトでも、大企業の1/3が、小規模企業の場合は実に2/3が「気にしない」で導入しているとは、驚くべきことだ。
...
投稿者 shoda T. :
21:02
|
コメント (0)
|
トラックバック