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2011年07月14日

打ち水やタイムシフト(日本版「サマータイム」)は逆効果?(ニュースの視点)

産業技術総合研究所や明星大などのチームが、打ち水や日本版サマータイム(タイムシフト)について科学的分析を行った結果、都心での電力消費 は減らないことがわかった。
22日からつくば市で開かれる日本ヒートアイランド学会で発表する。

理由としては、職場を早期退社しても、家庭でのエアコン利用が増えるだけであり、オフィスの電力需要は10%程度減るが、逆に集合住宅では27%、一戸建てでも23%程度増加するという。
特に東京の場合、1人暮らしが全世帯の約4割を占めことが、夕方以降の電力消費を押し上げ、エアコンなどの利用効率を悪くしているようだ。

打ち水も、気温は0.6度下がるが、湿度が上がるため、エアコンの負荷は逆に高まるのだという。
たとえば、午後1時に道路1平方メートル当たり1リットルの散水(打ち水)をした場合、オフィスや集合住宅では節電効果がなく、一戸建てでは逆に1%電力消費が増えたと云う。

一方、すだれなどによる日射遮蔽で5%減、エアコンの設定温度の見直し(住宅24.5度→28度、オフィス26度→28度)で5%減の効果があった。

やはりイメージや思い込みだけではなく、キチンとした科学的手法を用いた分析が重要なようです。
原発廃絶論にしても、どうも思い込みだけの水掛け論が多いような気がしますが、もっとさまざまな状況の見直しや、目標を定めての詳細な分析を元にした、腰の据わった議論が必要なのではないでしょうか。

投稿者 shoda T. : 20:50 | コメント (0) | トラックバック