12日午後2時、安倍首相は記者会見を開き、辞意を表明した。
理由として何点か挙げているが、いずれも突然の辞任の理由付けとして説得力のあるものではない。
とりわけ、参院選の大敗さえものともせず続投を決め、内閣改造を実行、所信表明演説までこなした直後の豹変に、野党ばかりではなく自民党の議員や新任されたばかりの閣僚も戸惑うばかりだ。
それでも自民党は新党首選出へ動き出した。後任には麻生幹事長が有力視されている。
麻生幹事長によれば、安倍首相は今月10日くらいから辞意を漏らしていたが、麻生氏らが押しとどめていたという。しかしそのかいも無くこの日の表明となったわけだ。
健康の問題(それ以前から健康問題は取りざたされていたが、内閣改造直前の外遊でかなり体調を崩した模様)を挙げる人も多いようだが、麻生幹事長には
「私は人心を掌握しきれない」
「政治的エネルギーもなくなってしまった」
と漏らしていたという。
前者は指導力のなさに今更気付いたということか。後者は健康とも密接に関係しているが・・・
ところが、ここに至ってとんでもない情報が飛び出してきた。
「週刊現代」が今週の土曜発売号で、安倍首相の「脱税」問題を取り上げる予定にしているというのだ。
安倍首相の父の晋太郎氏が息子に家督を譲るに際して、資産を晋太郎氏自らの政治団体に寄付する形にすることで相続税(3億円?)を免れたと云う。
すでに時効となっている過去の出来事なので、安倍首相が逮捕されたり追徴されることは無いだろうが、道義的な問題は残る。とりわけ、これだけ多くの「金」に絡む問題閣僚を輩出した内閣の総帥とあれば・・・
しかも「週刊現代」では、発売に先立ち真偽確認状を安倍事務所に送り、返答の期限を12日午後2時に設定していたという。
送付されたのがいつかはわからないが、週刊誌のことだ、そう古いことではないだろう。あるいは10日くらい?
だとしたら「10日くらいから辞意を漏らしていた」と見事に符合してしまう:-)
そして・・・「週刊現代」はまだ回答を得ていないようだが、まさにその回答期限の12日午後2時に開かれた記者会見で安倍首相は辞意を表明したわけだ。うがった見方をすれば、これこそが安倍首相から「週刊現代」への回答だったのだろうか。つまり・・・「認めた」と?
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投稿者 shoda T. :
18:39
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