6月24日(米国時間)、米Lieff Cabraser Heimann & Bernstein(法律事務所)が明らかにしたところによれば、米AT&Tが定額の無制限データ通信プランを廃止する決定をしたことを受け、米国消費者が米Appleと米AT&Tを相手取り集団訴訟を起こした。
原告は、AppleとAT&Tが第3世代(3G)通信機能を搭載したiPadを購入する消費者に対して正確な情報を与えなかったと主張している。
原告によれば、AppleとAT&Tは、3G搭載iPadでは定額の無制限データ通信プランを選択し、月単位で無制限と制限付きのプラン切り替えができると説明していた。ところが、iPad発売の約一ヶ月後、AT&Tは新たなデータ通信プランの導入を発表し、全体の価格を下げる代わりに無制限プランの廃止を決めてしまった。
背景には iPhone や iPad により急激にトラフィックが増大しており、頻繁に接続出来ない状況が続いているが、回線増強は簡単には出来ないため、各ユーザの総量規制(制限)はやむを得ないとの判断とみられている。
原告側弁護士Michael W. Sobol氏は「無制限データ通信プランを使えることが、余分な金額を払って3G搭載iPadを購入した理由の一つだ。月ごとに切り替えられる点も重要な判断材料だった」と説明している。
スマートフォンの増加に伴い、携帯回線でのパケット通信量が飛躍的に増えているようです。原因の一つには、回線容量など考慮しない iPhone OS の「贅沢」な仕様にもあると私は思ってますが、Apple は広告配信など、さらに通信料を増やす計画も持っており、AT&T はそれに「先手」を打とうとしたのでしょう(笑
同様の回線閉塞状態は、早晩にソフトバンクにも訪れるはずですが、ソフトバンクはどのような手を打とうとしているのでしょうか。
日本ではすぐに集団訴訟が起こるとは考えにくいですが、それでも接続出来にくい状況が続けば、「従順」なアップル(マンセー)ユーザも黙っていないでしょう。その矛先が、Apple ではなく、ソフトバンクにのみ向かうのは目に見えてますが(苦笑