2009年01月 バックナンバー

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2009年01月24日

警視庁ネットワーク、ウイルスに感染。(ニュースの視点)

線路は続くよ、どこまでも・・・「紺屋」シリーズ第二弾です :-)

22日午後から警視庁は、オンラインシステムに接続している端末パソコンに感染したウィルス駆除のために、断続的にオンライン業務を停止しているが、完全な回復は週明けの26日になる見込み。

この端末が感染したウィルスは「W32.Downadup.B(シマンテックによる命名法)」と呼ばれる新種(昨年末に確認)のネットワーク感染型ウィルス。
CVEによる→http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2008-4250

同庁によると、22日午後2時ごろ、端末用パソコン数台がウィルスに感染しているのを同庁のコンピュータが検知。同庁は感染の拡大を防ぐため、都内101の警察署をつなぐオンラインシステムの一部を緊急停止するとともに、ウィルス対策ソフトを配信して駆除作業を実施したが、翌日になっても作業は終わらず感染が拡大していることが判明したため、システムに接続しているパソコンで行う車庫証明の発行や免許更新の事務手続きも断続的に停止している。このため各署の窓口では手作業で対応したという。

原因は不明だが、サイバー攻撃など外部からの侵入の恐れは低いと言う。

ま、最近はUSBメモリーなどからの感染がトレンディーですが、警察と言っても万全の体制を敷いてるわけじゃないですからねぇ。

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投稿者 shoda T. : 21:37 | コメント (0) | トラックバック

2009年01月22日

Seagate、不具合のあるHDD用の更新ファームウェア公開を開始。(ニュースの視点)

Seagate製HDDの一部のモデルで、電源投入時にアクセス不能になり、その後、全くデータが読めなくなる不具合が確認されているが、一部モデルから順次ファームウェアをアップデートするためのデータが公開されている(ただしまだ問題のある機種のうち一部しか用意されていなかったり、一度公開されたものにも不具合があって引っ込められたり、不安定さは否めません。今問題が出てなければ、静観する方がいいかも)。

Firmware Update for ... [Seagate NB: 207951]

この不具合はハードディスクにドライブとしてアクセス出来なくなるだけで、データ自体は残っているので、慌てず上記よりアップデータを入手すれば解消出来る(ただしまだ問題のある機種のうち一部しか用意されていなかったり、一度公開されたものにも不具合があって引っ込められたり、不安定さは否めません。今問題が出てなければ、静観する方がいいかも)。

不具合が出ているのはSeagate製ハードディスクのうち「Barracuda 7200.11」 「Barracuda ES.2 SATA」およびMaxStoreブランドの「DaimondMax 22」の各シリーズの一部の機種・一部のロット製品のみ。
上記ページにはWindows上からハードディスクの機種名やロット番号などを確認するツールも公開されているので、チェックして機種毎の情報と比較してみればアップデートが必要かどうかがわかる。

ただしアップデート手順として、当該データを上記よりダウンロードした後、CDROMに焼く必要があり、その後にPCをこのCDROMで再起動、更新しなければならないため、初心者には少しハードルが高いかも。

注)ファームウェアとは機器制御を行うソフトウェアだが、ハードウェアと一体で機能するため、多くの場合ROM(読出専用メモリ)に固定されていることが多く、ハードウェア(堅い物)とソフトウェア(柔らかい物)の中間的な存在と言う意味でファームウェア(固定した物)と呼ばれる。
ただし最近は完全なROMではなく、専用のソフトを使えば電気的に書換え可能なEEROMやFlash Memoryなどが使われることが多く、メーカや販 売店に戻さなくてもアップデートが可能になっていることが多い。

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投稿者 shoda T. : 17:50 | コメント (0) | トラックバック

2009年01月21日

第44代米国大統領にオバマが就任。(ニュースの視点)

20日正午(現地時間)、連邦議会議事堂前での就任式が行われ、バラク・オバマ前上院議員(47歳)がアメリカ合衆国第44代大統領に就任した。
オバマ新大統領はアフリカ系(黒人)移民を父に持つアメリカ史上初の黒人大統領となる。また、優れた演説術とハト派傾向を持つ政治家で、景気回復だけでなく、混沌とした世界情勢にも強い影響力を発揮出来るのではないかと期待されている。

就任式には招待客の他、招待状を持たない一般市民も多数訪れ、今回初めて解放されたナショナルモール(議会の西側に広がる長大な国立公園。中央にワシントン・モニュメント、西端にリンカーン・モニュメントがある)も含めると、実に200万人もの聴衆が集まったという。

就任演説は世界中に放送されたが、インターネットでも中継が行われ、ピーク時には約770万人ものビデオストリームが視聴された。なお、大統領就任式実行委員会がサイトで配信するライブストリームには、マイクロソフトのSilverlight が使用された。

ネット視聴が多かった理由として、就任式が多くの米国民が就労中の平日昼間に行われたことが挙げられているが、それよりもネットでのTV視聴が一般化していることの方が大きいとみられる。

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投稿者 shoda T. : 23:02 | コメント (0) | トラックバック

2009年01月08日

派遣切りの根っこにあるもの?(日常非日常)

いや、ちょっと呆れてしまった。
この人ですらこの程度の認識なのか?
いや、元々期待してるわけではないが :-)

大みそかに、この“首切り問題”を真正面から見据えた番組をやった。

 実際に首を切られた派遣労働者に何人も出演してもらって、実態を話してもらった。

 予想はしていたのだが、ここで改めて知ったのは、「○月○日からは仕事がない」という通知は、例えば三菱ふそうとかトヨタとか、そういう派遣先の会社からは言ってこない。自分が所属する派遣会社(派遣元)から通告されるのだ。すべてのケースがそうではないにしろ、派遣会社から通告される場合は働いている先の会社(派遣先)は形の上では無関係だ。

 しかも、彼らを本当に使っている、働いている会社にとっては、これは人事問題ではない。部品とか工具とかの購買など、そういう部門の話なのだ。

 だから、新聞には、三菱ふそうが首切り○人、トヨタが○人、ソニーが○人、などとたくさん出ているが、実際の解雇には会社は全く関係していない場合もあるのだ。


http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090107/122829/?P=1

『派遣会社から通告される場合は働いている先の会社(派遣先)は形の上では無関係だ』
当たり前だろ?
派遣は派遣会社と派遣先の企業との取引でしかない。派遣先にとっては「雇用」ではないのだ。
たとえパートやアルバイトであっても、雇用すれば、色々と経費以外のものが掛ってくるし、税制上も諸々のコストがかかる。さらに様々なしがらみや、労組問題も付きまとう。だからこそ、派遣という安上がりな仕組みに飛びつくのだ。

と、こんなわかりきったことを書いて、この人はその先へ行かないのがなぜなのか?
いや、マスコミ全体がそうなのはなぜなのだろう?

派遣は、言ってみれば、派遣会社との「雇用関係」があるのではないか?
だとすれば、派遣先から契約解除されたからと言って、即仕事がなくなるというのはおかしい。本来から言えば、派遣会社はそこで代替の仕事をあっせんすべきなのではないのか?
半端じゃない「ピンハネ」してるわけだから、それくらいする義務があると思うんだが。
完全な雇用関係ではないとしても、少なくとも直接契約は派遣会社とあるわけだから・・・どうせ契約は派遣会社に有利なことしか書いてないのだろうねぇ。
たとえそうだとしても、道義的な責任は派遣会社にあるわけで、マスコミがその点を突っ込まないのはなぜなのか疑問が残る。

いや、最低限な話として、派遣が打ち切られたとたんに住む場所すらなくなるということ自体変だ。
そもそも派遣先が住む場所を提供していること自体が変なのだが・・・それは契約上のことだからまだしも、派遣契約が打ち切られた時点で、派遣会社が住む場所を補償すべきではないのだろうか?
法的に、あるいは行政指導として、雇用保険と同様に最低限三ケ月程度は派遣会社が給与と住まいを補償しなければならないとするべきだろう。

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投稿者 shoda T. : 23:32 | コメント (0) | トラックバック

IPA職員がファイル交換ソフトで個人情報1万6000件等を流出。(ニュースの視点)

6日、独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)は、ソフトウェア・エンジニアリング・センターの職員が自宅パソコンでファイル交換ソフトを使用中に計1万6208件の情報が外部に流出したと発表した。
情報の中には、IPAのイベントで撮影した画像データや、同職員が以前に所属していた企業で取り扱っていた企業や個人情報も含まれていたという。

IPAによれば、この職員は昨年末から自宅のパソコンで「Winny」と「Share」を使用していたが、WinnyやShareの共有ネットワークを介して情報を流出させるウィルス「Antinny.BF」に感染。パソコン内のデータが流出したことは、IPAが1月4日に確認した。
同職員はアンチウィルスソフトをインストールしていたが、パターンファイルの更新頻度が低くAntinny.BFに対応できなかった。

IPAは我が国のITやソフトウェアセキュリティ関係の総本山とも云える組織であり、これまでもファイル交換ソフトの利用による情報漏えいのリスクを訴え、「興味本位で利用するのは止めましょう」と啓蒙してきた。

ま、「紺屋(こうや)の白袴」「医者の不養生」とも云いますし、警官が賭博で捕まったりするのと大同小異?
それにしても無茶苦茶ですね、この人。
Winny等を使うのはまだしも、以前に在籍していた企業の取引先の業務情報等を無造作にパソコンにファイルしたまま放置していたのですか?
ソフトウェア・エンジニアリング・センターはウィルス等に関係しているセキュリティセンターとは別部署とは言え・・・

ネットワーク調査などを手がけるネットエージェントが7日に発表した資料によれば、年末年始におけるWinnyのユーザ数は1日平均およそ24万人、Share は17万人。LimeWireやCabos、あるいはこれらと互換性のあるソフトはおよそ260万人。LimeWireやCabosは大半が欧米ユーザなので単純な比較は出来ないですし、上記職員のように複数ソフト利用者も多いと思われますのでかなり粗い概数となりますが、ファイル交換ソフトの利用者は国内だけでも2、30万人はいるわけですね。
そのうちの何割がウィルスに感染しているか・・・想像するだけでもちょっと怖いです。もちろんファイル交換ソフトを使ってなければ安全か、と言うものでもないですが、ファイル交換ソフトは仕組みや性格上、非常に危険と言うか、運用上の難しさのあるソフトです。その辺りをしっかりと管理出来る能力とスキルがある人でないと使うべきではないでしょう。
当該職員は、自分にはあると思っていたのか、単に無頓着なのか・・・いずれにしても、パターンファイルの更新を怠っていたことは最大の失点ですね。

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投稿者 shoda T. : 21:41 | コメント (0) | トラックバック

2009年01月04日

なんか変だの2009年(日常非日常)

あけましておめでとうございます。
とはいえ・・・

  目出度さも ちう位也 おらが春

と言いますねぇ(by 小林一茶)。
まぁ、でも、実際は

  目出度さも 無きに等しき おらが春

ですけど :-)

それにしても世の中・・・景気の先行き不透明、だの、景気は最悪、だの、悪く悪く予想するのがトレンディなようですが、どうなんでしょう?
元々良くない状況にある(ぉ)私なんか、もうこれ以上は悪くはならんだろう、と達観してます(嘘)

そんな中にあって、久し振りに良い主張に出会ったな、と思うのが、これ。
曰く

日本では本当にもうベンチャー精神はいらないのでしょうか。違います。バブル経済崩壊後、日本に一貫して欠如してきたのはベンチャー精神です。不況の最大の原因は硬直的な経済構造です。その硬直を根本から治すことができるのは新しい環境に適したニュービジネスです。ニュービジネスは決まってチャレンジ精神が旺盛なベンチャー企業家によって発掘されるものです。
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITzv000026122008

上記だけではなく、全体に言ってることがまともと言うか、まさに捨てる神あれば拾う神あり、人間万事塞翁が馬、な思想なのかな、と(違うだろ:w)。
こういう前向きでひたむきな思いを抱ける人が日本人ではないのが、ちょっと残念な気もしますが、逆に言うと、まだ貧しい時代の中国に生まれ、時代の波に翻弄されながら封印(天安門事件)された留学先で起業し成功した宋文洲氏だからこその視点なのか、とも思います。
考えてみれば、何十年も昔の起業時には、松下電器もソニーもホンダもトヨタもすべてその時代的にはベンチャー企業であったわけですね。
今、この変化の時代、新たなベンチャーこそ日本の未来を約束してくれる鍵となるのかもしれません。
ただ、残念なことに、そういう大きな視点の持てる政治家が(ほとんど?)いない現在の、あるいは、財界にもいない(?)現在の状況が一番不幸なことなのか、と。
う~む。

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投稿者 shoda T. : 18:02 | コメント (0) | トラックバック