ここ数ヶ月、スパムが急激に増加してるのは感じていた。
今週に入って、用が立て込んでちょっとメール処理が遅れ気味な上に、増加も激しく・・・受信フォルダにあれこれ不要不急なゴミメールが溜まりにたまって来たのだが、ちょっと数えてみてのけぞった(って、別に手で数えたわけじゃないけどね:笑)
ウィルスはなんとかリアルタイムで振り分け処理済み。と言うことは残っているのはメルマガの類とML等のエラーメールとスパムだけど・・・なんと、昨日から今日にかけての丸一日分だけで1000通以上ある :-)
前二者はそんなに変化してるわけじゃないし、高々100通/日もないでしょ。とすると・・・
いよいよ本気でなんとかしないとなぁ(鬱
と言っても取りあえずスパムフィルター入れるしかない。
ないとは言っても・・・実は最近スパムが増加している原因の一つがスパムフィルターだと云われているのだ(-.-)
どういうことかと言うと・・・
最近は単独のスパムフィルタやメーラーやプロバイダがサーバに導入しているスパムフィルターの類ではベイズ理論を使ったものが増えているのだが、このベイジアンフィルターとはあくまでもメール中の語句を解析して統計処理して「傾向」を捉えるものだ。そしてユーザがスパムと認知した「傾向」に近いメールをスパムとする。
あくまで文章の(あるいは使用している単語の)傾向を利用して振り分けるのだから・・・
これを出し抜くためには、出来るだけ普通の単語を散りばめて、特定の語句偏りがないようにするとかするのが有効らしいのだ。
もう一つの作戦としては、スパムから文字情報を無くす・・・つまりは絵だけ貼り付けたようなメールだと、ベイジアンフィルターは手も足も出ない。
その結果、本文にはどこかの小説から抜き出した文章だけ書いて、あとは絵で商品を売り込む類のメールなんかが増えている。
たとえばこんなものだ。
>>Potter Web site MuggleNet even offers a page of rumor debunkings,
>>including "[Hogwarts Headmaster] Dumbledore is not a relative of
>>Harry," "Harry Potter will not be the new Minister of Magic" and
>>"There will be no character named Icicle."
これだけを見るとハリーポッターにまつわる話題の・・・かなんかに見えるが、貼り付けられている「絵」は実は文字ばかりで、
>>Why Cialis Soft Tabs are so popular?
>>
>>Cialis Soft Tabs is the new importence treatment drug that
>>everyone is talking about.
と延々と CIALIS(Viagraより効果があると喧伝されているクスリ)の広告が書かれており、この絵をクリックすると(たぶん)販売サイトへ飛ぶのだ。
あるいは「本文」すら省略して画像のみ貼り付けたり、さらには単にURL のみ記述されたものとかも多い。
そのうえ、無作為かつ無意味なゴミを混ぜて大量のスパムをばら撒くことでベイジアンフィルターを混乱させる。こういう戦いにスパマーが出だしたようなのだ。
とにかく最近のスパムはパッと読んだだけでは何の目的を持ったものかわからないうえ、絵を貼り付けてるのでやたらでっかい。これまではメールのサイズで、おおよそウィルスとスパムを区別することが出来たが、今やでっかいからと言ってウィルスとは限らない。
この状態でスパムフィルタを入れたところで、どれくらい効果があるのか疑問だが、それよりも一体どれくらい前処理(フィルター)に時間がかかるのかが・・・入れても、入れなくても鬱なことに変わりはなさそうだ(-.-)